「沖縄天ぷら=上間てんぷら」として世界に広めたい!株式会社上間フードアンドライフ・上間社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第116弾。今回は多くの沖縄県民から「上間てんぷら」で親しまれている、株式会社上間フードアンドライフの上間社長をご紹介します。

衣の厚い沖縄天ぷらをはじめ、お弁当やオードブル、重箱など多くの商品により県民の胃袋を満たしている株式会社上間フードアンドライフ。

なんと、じつは2億円の負債から会社を再興されたという上間社長に、起業のきっかけから今後のビジョン、起業したい方へのメッセージまで伺ってきました。

もともと家業を継ぐ気はなかった…が、突然の2億円の負債で経営することに…!?

取材班:まずは起業と言いますか、上間社長が会社を継いだきっかけを伺いたいのですが、上間社長は何代目になるのでしょうか?

上間社長:創業は母で、私は3代目になります。
もともとは祖父母が天ぷら屋をやっていて、そののれん分けをして母が起業したという感じですね。

取材班:のれん分けしているとは言え、代々天ぷら屋さんなのですね。事業を継ごうという想いはその頃からお持ちでしたか?

上間社長:創業当時はまだ高校生だったので、週末の手伝い程度しかしておらず、あまり考えていませんでした。
高校卒業後は、東京で会計の勉強をしたのですが、その時もまだ本気で継ごうという気はありませんでしたね。
ただ、その3年後に急に2億円の負債ができてしまい、その結果継ぐことになりました。

取材班:え!(驚)急に2億円の負債とは、一体何があったんでしょうか…。

上間社長:ある時両親が工場を建てたんですが、それが1億2千万円するとても大きなものだったんですよ。
すると「小さなお弁当屋さんのどこから1億2千万円ものお金が来たんだ?」という話になり、税務調査で8千万円の追加徴税を支払うことになったんです。

それで、合計2億の負債を突然抱えることになってしまいました。兄も姉も聞かされていなかったことだったので、本当に突然でしたね。

取材班:それは大変でしたね…。上間社長は3代目とのお話でしたが、その時はお兄様かお姉様がまず継がれたということでしょうか?

上間社長:当時は、ちょうど大学を卒業する歳だった兄が最初に会社を継ぎました。
その時に家族みんな集まって会社の立て直しが始まったのですが、私も兄も社会人の経験が無い中、どうしたらいいのかと悩む毎日で…。

取材班:中でも特にどんなことが大変でしたか?

上間社長:従業員に給料を支払わないといけないというのは大きなプレッシャーでした。払うお金もなかったので、どう工面しようか?ということばかり考えていました。
他にも前社長と一番初めにやった仕事が借入だったのですが、会社の信用も無い中、社会人一年生の自分たちが何とかしていかなければならなかったのも大変でしたね。

経営の先輩方から情報を集め行動する日々

取材班:社会人経験も無いとなると相当苦労されたと思うのですが、どのようにして乗り越えて来られたんでしょうか?

上間社長:兄にも私にも知識がなかったので、同じ経営者から色んな情報を集めて自分たちに必要な行動をひたすらとりました。
特に財務や会計の仕事に関しては、スピード感を持って一気に取り組みました。

取材班:経営者の先輩方からのアドバイスを受けていたということですね。
2億円の負債をご経験されている上間社長ですが、大変だった一方で、経営の中で嬉しかったことや楽しかったことはありましたか?

上間社長:自分の学んだことや体得したことを実践して、それがハマって数字として現れた時はとても嬉しいですね。
10回に1回当たるかどうかなんですが、1回当たるだけで9回分の苦しみはどうでもよくなります。
その9回も累積経験として蓄積して、また次に繋げることもできますしね。苦しかったこと、大変だったことも全て糧にして、今後の経営へ繋げていくんです。

経営の3本柱によりコロナの影響も抑えている

取材班:飲食業は今回のコロナウイルスで大きな打撃を受けているかと思うのですが、コロナの影響はいかがですか?

上間社長:私たちは店頭販売などの「店舗運営」、重箱やオードブルなどの「注文商品」、ファミリーマートと提携した「冷凍天ぷら」という3つの経営の柱を持っていますが、イベントなどが減った影響で大きな利益をもたらしていた注文商品が、コロナ以降70%ほど減少してしまいました。

ただ外食も少なくなり、お持ち帰り用のお弁当やコンビニの冷凍天ぷらの利益が上がったので、その分で何とか補っている状況です。

取材班:やはり事業軸を複数持つということが重要でしょうか。

上間社長:そうですね。どのような事業も環境要因に左右されてしまうと思うので、1つが環境要因でダメになった際にも、他で支えられるようにバランスよく事業展開するようにしています。

取材班:複数の事業展開でリスクを分散する、ということですね。やはり大きな苦労を乗り越えた社長様は、同じように仰る方が多いです。

上間の沖縄天ぷらを世界に知ってもらいたい

取材班:株式会社上間フードアンドライフ様のコンセプトやアピールポイントについても伺ってよろしいでしょうか?

上間社長:私たちは「食を通して沖縄の文化を守り伝え発展させていく」という経営理念を掲げています。
最終的には沖縄天ぷらを全国に、そして世界に知ってもらうことがゴールですね。

取材班:世界に「上間てんぷら」が広まるのは、県民にとっても誇らしいです!具体的に何か取り組まれていることはありますか?

上間社長:まずは沖縄県民全員に「沖縄天ぷら=上間」だと認識してもらうことが必要なので、県内で店舗展開を行っています。

取材班:天ぷら屋さんでの店舗展開は、沖縄ならではと思います。どこでも美味しい上間てんぷらが食べられるのは嬉しいですね!

上間社長:「関わる人たちを豊かに幸せにしていきたい」ということも経営理念として掲げているんですが、店舗展開することで雇用もできますし、沖縄県民の胃袋も満たしていけると考えています。

この中には従業員ももちろん含まれているので、給料はもちろんやりがいの部分なども含めて従業員満足度を上げていきたいと思っています。
実際に離職率も7%程度で求人倍率も20倍になったりするので、社内イベントなどを通じてしっかりとコミュニケーションを取りつつ、これからも従業員を大切にしていきたいですね。

目的は1つ!沖縄天ぷらを世界に広めていきたい

取材班:今後の事業展開やビジョンについて伺ってもよろしいでしょうか?

上間社長:やはり1つは沖縄天ぷらを世界に広めるということです。先ほどもお話したように店舗展開に取り組んでいて、年度4店舗のペースで展開していく予定です。

取材班:年度4店舗ですか!そのペースで展開していくと、いずれはどこでも上間の天ぷらを購入できるようになりますね。何店舗まで展開されるご予定ですか?

上間社長:5年後に30店舗まで展開することを考えていて、それと同時に内部統制を目的とした上場も目標にしています。
世界に天ぷらを広めるには、ただ良いものを作って提供するだけでなくしっかりと組織として信頼を得る必要があるので、店舗展開の後には上場もしていきたいですね。

取材班:夢を夢として終わらせず、過去の苦労を繰り返さないよう綿密な計画を立てているのですね。私も沖縄県民として、上間てんぷらが世界中に広まるのが楽しみです。

人生の目的をしっかりと見据えて、その達成に必要なら起業を

取材班:最後に起業したいと考えている方へ、上間社長からメッセージをお願いします。

上間社長:起業したい方は人生の目的を考えた上で、「その目的達成のために本当に起業が必要なのか」「起業するにもどんな事業を通して起業した方が良いのか」をしっかりと考えて起業した方が良いと思います。

目的がなければ続けることも難しいと思うので、人生の目的を常日頃自分に説いて、そこに向かって起業して欲しいですね。

取材班:なるほど。起業を目的とするのではなく人生の目的をまずは見据えるということですね。ちなみに上間社長の人生の目的は何でしょうか?

上間社長:私はやはり沖縄天ぷらを世界に広めたいです。それを達成するまではこの仕事を辞められないですし、死ねないですね。
そのために必要なことをすべて逆算して必要な過程として出てきたものが、先ほどの店舗展開や上場ということになります。
目的からすべて逆算して、しっかりと1つ1つ目標を立てたり計画したりすることが本当に重要です。

取材班:「死ねない」という言葉から強い覚悟が伺えます!人生の目的を踏まえて起業を決意されている方へのメッセージは何かありますか?

上間社長:起業するとお客様や従業員など関わる人が多くなって責任が生じるので、楽しみながらもそこは本気で覚悟して欲しいですね。

取材班:人生の目的を見直して、その上で起業が必要な場合も本気の覚悟が必要ということですね。上間社長、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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沖縄天ぷらを世界に広めるまでは死ねないと語る上間社長。

巨額の負債から事業を立て直すだけでなく、未来を見据えて躍進し続ける姿からは、その実現の可能性を力強く感じました。

家族とスタッフが一丸となり、沖縄県民のソウルフードを世界中に広めるべく奮闘する。そんな上間社長が代表を務める株式会社上間フードアンドライフ様の事業所情報は、下記よりご確認いただけます。

事業所名 株式会社上間フードアンドライフ
アクセス
住所 〒904-2142
沖縄県沖縄市登川3丁目23-20
電話番号 098-937-9477
公式HP https://uemabento.com/

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