「Not a chicken, I’m a challenger (臆病者じゃない、挑戦者だ)」を掲げ突き進む。株式会社徳森養鶏場・ノーマン社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第59弾。今回は、株式会社徳森養鶏場のノーマン社長をご紹介します。

うるま市特産品の「黄金イモ」と、「黄金水」と呼ばれる地下水によって育まれた甘みが特徴のブランド卵「くがにたまご」をはじめ、バウムクーヘンや「ちいるんこう」などのスイーツのほか、カフェやアパレルまで幅広く事業展開する株式会社徳森養鶏場。

「Not a Chicken, I’m a Challenger」を掲げて様々なチャレンジを続けるノーマン社長に、起業のきっかけから今後の展望について伺ってきました。

入社1年目で全社員を招集、2年目で社長に

取材班:まずは起業したきっかけから伺ってもよろしいでしょうか?

ノーマン社長:今から6年前、26歳の時に地元に戻ってくるタイミングで祖父の養鶏場に転職をしたんですが、入社1年目で全社員を集めて仕事のやり方について話し合う場を設けたことがありました。
その後しばらくして祖父から「事業を継がないか」と声をかけられたのがきっかけですね。

取材班:入社1年目で社員全員を招集とは大胆ですね…!はじめから事業継承を想定されてのご入社だったのでしょうか?

ノーマン社長:いえ、はじめは普通に新入社員として入ったんですが、日々勉強していく中で現場の連携や効率化など仕事のやり方についての疑問もたくさん出てきて…。
気付いたら気になることが多すぎて(笑)1年目の新人が社員全員を招集するという不思議な出来事に繋がっていました。

そういったことを経た中で、祖父からの声かけも後押しし、結果として2年目で社長に就任したという感じです。

一番難しいのは「人を動かす」ということ

取材班:入社当初から既に経営のことにもご関心があったのですね。実際に事業を継承されてから大変だった出来事はありましたか?

ノーマン社長:入社2年目で社長という立場にはなったので、先輩のベテラン社員たちをどう引っ張っていくのか、どう伝えれば動いてくれるのかを考えることには苦労しましたね。
当時もそうですし、人が増えた今でも人を動かすことの難しさは一番強く感じています。

取材班:確かに。先輩方を動かしていく立場、それも社長ともなると接し方など難しいですよね。

ノーマン社長:どうしたら同じ方向を向いて歩んでいけるのかということをとても考えました。
当時はそれぞれが職人のように個人で仕事をしていたので、連携や協力についても課題でしたね。

取材班:そういった課題をどのように乗り越えられたんでしょうか?

ノーマン社長:まずはたくさんミーティングをして、できるだけコミュニケーションを取れるようにしました。朝礼も行ったり、あとはスマホを使っていない人にも、頑張ってスマホやLINEの使い方を覚えてもらったり(笑)

今は若い人も増えてきてコミュニケーションも円滑になってきていると思いますが、人が増えたことで今度は組織としての運用を考えていく必要が出てきたので、それが今の課題ですね。

取材班:課題をどんどん乗り越えられていて、かなりの成長企業という印象を受けます!

ノーマン社長:乗り越えても乗り越えても、どのみち新たな課題が出てくるんですけどね。
「みんなが活き活きした場所を目指す」ことが、一番難しいですが一番実現したい部分にはなります。

一次産業の未来を生み出していく

取材班:会社のコンセプトを伺ってもよろしいでしょうか?

ノーマン社長:理念としては「一次産業の未来を生み出していく」というものを掲げています。
良いものを作るということはもうみんな突き詰めているものなので、これからの一次産業はただ生産して終わりではなくて、どうプロデュースして伝えていくかが重要だと考えています。

取材班:なるほど!生産品一つ一つに農家さんの想い入れや背景といったストーリーがありますしね。

ノーマン社長:まさにそういった農家の物語を皆さんにお伝えしたいという想いがあって、「すべての生産物には物語がある」というコンセプトで「くがに物語」というバウムクーヘンの販売を最近始めました。

取材班:素敵ですね。今後もそういったものを展開されていくご予定なんでしょうか?

ノーマン社長:くがに物語に関して言うと今販売している浜比嘉島の塩とのコラボを第一章として、次は黄金芋とのコラボなどシリーズ化を考えています。

くがに物語以外にも「ちいるんこう」という鶏卵が主役の琉球菓子を作ったり、「日本一景色の良いたまご屋さん」というコンセプトでGold Coast TAMAGOYAというというオーシャンビューのカフェも展開していたり。

あとは「ニワトリ」というアパレルブランドも展開していますね。

取材班:すでに様々なことにチャレンジされているんですね!

ノーマン社長:Not a chicken, I’m a challenger (臆病者じゃない、挑戦者だ)」というフレーズも掲げているんですが、やはり一次産業の未来を作っていくためには新しいものを生み出していかなければならないと思うんですよ。

農家だってチャレンジするべきだということを、自分たちが先頭に立って示していきたいですし、同じようにチャレンジする方々も応援していきたいと考えています。

取材班:素晴らしいですね。事業を継承された時からそういったお考えはあったんでしょうか?

ノーマン社長:任せてもらったからには徳森養鶏場を有名にしたいという想いと、地域に根ざした卵を作ろうという考えが浮かんで、「黄金卵(くがにたまご)」を作りました。

そうしていたら、ある時うるま市から推奨品として認定をいただけまして。
あの時は自分たちがやってきたことが間違いでは無かったと思えて、とても嬉しかったですね。

取材班:地域に認定されるというのは本当にすごいことですよね!

ノーマン社長:地域に認定される卵は全国的に見ても中々ないと思います。
卵を通じて色々な方と繋がりを持っていく中で、皆が幸せになってもらいたいと思い「笑門卵福」という言葉も打ち出しています。

取材班:しょうもんらんぷく…ですか?

ノーマン社長:そうです。もともとは「笑門来福」、「笑う門には福来る」の四字熟語なんですが、お客さんも従業員も、卵に携わるみんなが少しでも笑顔に幸せになれるようにという想いから「笑門卵福」という言葉を思いつきました。
自分で勝手に思いついて打ち出している言葉なんですけどね(笑)

取材班:すごく素敵じゃないですか!ノーマン社長、先ほどから伺っていると本当にワードのセンスがありますよね。

ノーマン社長:ありがとうございます。嬉しいですね(笑)
実はお店の方でも「Have a sweet life, sweet eggs」というコンセプトがありまして、直訳すると「素敵な人生を、素敵な卵で」というくがにたまごの甘さを盛り込んだ言葉になります。

こうやって言葉と行動を通じて上手く伝えていければ業界にも若い人材が入ってきたり、目を向けてもらえるきっかけになると考えています。

“うるま市の徳森養鶏場”をもっと発信していきたい

取材班:既に多くのことにチャレンジされているノーマン社長ですが、今後の展望についても伺ってよろしいでしょうか?

ノーマン社長:先ほどうるま市から認定をいただいたというお話をしたかと思うんですが、今度は逆にうるま市を引っさげて、うるま市の徳森養鶏場としてもっと外に展開していきたいと考えています。

取材班:沖縄県の他の地域にも展開されていくご予定ということでしょうか?

ノーマン社長:うるま市外も含めて県外、もっと言うと海外への展開も考えています。卵もそうですがGold Coast TAMAGOYAやアパレルももっと展開していきたいですし、鶏肉の商品も開発しているところです。

取材班:本当に色々チャレンジされていますね!とても力強い発信力だと思います。

ノーマン社長:ここから発信していって、「なんか面白い養鶏家が沖縄にいるぞ」と思われたいですね。そのためにもTwitterやTikTok、YouTubeをやったりして、生産者と消費者の距離が近くなれるような取り組みを行っています。

今までの一次産業はただ生産して終わりで相場に左右されてしまうようなことも多かったんですが、自分たちが動いて直接繋がることで新たな可能性がたくさん出てきます。

そうした可能性を持った新たな一次産業のロールモデルになりたいですね。

近くに尊敬できる人を置いて、とにかく行動すること

取材班:最後に起業したい方へのメッセージをお願いします。

ノーマン社長:近くに尊敬できる人・既に突き進んでいる人を置くことですね。
仲間や先輩、同志、憧れの人、誰でも良いですが、やっていくとどうしても壁にぶつかることしかないので、そこで一緒になってモチベーションを繋いでくれるような人が近くにいればいいと思います。

取材班:どういった人を身近に置くのかというのはとても重要ですよね…!

ノーマン社長:そうですね。あとはとにかく視野を広く持ちながら行動していくしかないと思います。
「これをやることで本当に上手くいくのか?」と考え込むんじゃなくて、行動してみたらその先で必ず何かが起こります。
知らない人がいる世界に行けば視野も広がりますし、色んな所に顔を出したりとにかく行動したり勉強をすると良いと思います。

取材班:起業するとなるとやはり不安になりますが、行動することが大事ですよね。

ノーマン社長:やる前が一番不安だと思いますし、不安になるのが普通です。
でもやってみると意外とそうでもないので、やらないよりはやってみて、失敗したとしても上手くいくまで頑張って欲しいですね。

株式会社徳森養鶏場の情報はこちら

「Not a chicken, I’m a challenger」や「笑門卵福」などのワードセンスに長けているだけでなく、それを実現するセンスと力を持ったノーマン社長。
チャレンジと実現を繰り返されているノーマン社長からは、継承した事業だけでなく業界、更には産業自体を革新的に成長させていく力強さを感じました。

そんなノーマン社長が代表を務める株式会社徳森養鶏場様の事業所情報は、下記よりご確認いただけます。

事業所名 株式会社徳森養鶏場
アクセス
住所 〒904-2307
沖縄県うるま市与那城饒辺807-3
電話番号 090-1945-0263
公式HP https://www.tokumoriniwatori.com/

▼ノーマン社長がゲスト出演したラジオ【Let’s うちなーDX】は、こちらからご視聴いただけます。

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