「美しいむらづくり」を実現するために。株式会社みやぎ農園・小田社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第72弾。今回は、株式会社みやぎ農園の小田社長をご紹介します。

野菜や鶏卵の生産・販売を中心に、農家の勉強会の開催や新規就農者の研修プログラムなど農業自体を持続・発展させる取り組みを精力的に行っている株式会社みやぎ農園。

持続可能な農業作りのための考え方を広めていきたいという小田社長に、会社のコンセプトから今後のビジョン、そして起業したい方へのメッセージまで伺ってきました。

「美しいむらづくり」というコンセプトに共感して

取材班:小田社長は2代目になるかと思うのですが、事業を継承されたきっかけから伺ってもよろしいでしょうか?

小田社長:入社のきっかけにもなるんですが、一番は会社のコンセプトに興味を持って共感したからです。
我が社は地域が地域らしく、そこに住む人たちがイキイキと10年後も50年後も元気で生活していけるような「美しいむらづくり」をコンセプトにしています。
その考えに入社当初からすごく共感していて、4年前に社長に就任しました。

取材班:美しいむらづくり、素敵なコンセプトですね。経営者になりたいという想いは昔からお持ちだったんでしょうか?

小田社長:経営者になりたいと特別考えていたわけではなかったですね。
ただ先ほどお話した美しいむらづくりを、より実現したいという想いがありまして、更に労働環境の整備など改善したい部分もあったので経営者になりました。

取材班:ご自身で更に会社を良くしていきたいという想いがあったということですね。とは言え社長職に就くとなると大きな責任も伴ってくるかと思うのですが、迷いなどはありませんでしたか?

小田社長:迷いが全くなかったと言うと嘘になりますが、やはり創業者の想いを受け継いで更に広めていきたいという考えがあって、その時なりの覚悟を持って交代のお話をこちらからしていました。

経営はやはり大変…乗り越えるカギは“コミュニケーション”

取材班:実際に社長になってから大変だった出来事などはありましたか?

小田社長:続けて欲しいと思っていた従業員が辞めてしまったり、売り上げが安定しなかった時は大変でしたし、迷うこともありました。
はじめは事業展開の方向性について、経営陣でまとまらなかった時期があったのも大変でしたね。

取材班:まさに経営の難しさに直面されたということですね。その点はどのように乗り越えられたんでしょうか?

小田社長:とにかくコミュニケーションを増やして、一つ一つ対応していきました
社員育成の部分に関しては一対一での面談などの形で会話をする機会を増やして、普段中々言えないようなことも含めて話せる環境作りを行っています。

また経営陣での方向性のすり合わせについても、それぞれの視点を確認しながら同じ方向を向いていけるようにしていますね。

取材班:やはりコミュニケーションは基本でありながら重要でもあるということですね。

小田社長:そうですね。意見のぶつかり合いには対応するしかないですし、結局は会話・対話をしていくことに尽きると思います。

もちろん賃金やそもそもの福利厚生の部分を変えていくということも大事ですが、売り上げに応じていつでも大盤振る舞いできるというものでもないので、そういった意味でもコミュニケーションを増やしていくということは大切にしています。

「美しいむらづくり」、そして「毎日の暮らしにおいしさと幸せを」

取材班:会社のコンセプトやアピールポイントについても伺ってよろしいでしょうか?

小田社長:コンセプトとしては「美しいむらづくり」の構想、そして「毎日の暮らしにおいしさと幸せを」というものを掲げています。
おいしいものを作っていくという技術的な部分を追求しつつ、それをしっかりと届けて生活者の方々やその周りの方々に幸せを感じてもらえるということを大事にしています。

取材班:それらのコンセプトを実現されるために取り組まれていることなどあれば教えていただけますか?

小田社長:実現するための方法論としては「循環型農業」というものを採用しています。
最近ではSDGsなどで注目されているように、資源を出来る限り活用した持続可能な農業の形ということになります。

取材班:循環型農業でコンセプトの実現に繋げられているということですね。みやぎ農園様は卵と野菜の生産・販売をされているかとかと思うのですが、それらの分野での循環型農業の形としてはどのようなものになるんでしょうか?

小田社長:野菜に関してはどうしても出荷できないレベルのものも出てしまうのが実情なんですが、そういったものも廃棄せずにできる限りたい肥化させてエネルギーに戻すということを行っています。

取材班:なるほど。廃棄せずにたい肥として活用してまた次の栽培に役立てる…と、まさに循環ですね!卵に関してはいかがでしょうか?

小田社長:卵に関しては、例えば生産過程で出てくる鶏の糞も野菜と同じように産業廃棄物とするのではなく肥料としてエネルギー源にするようにしています。
また鶏肉に関してもスーパーで売られているような肉としては適さないとしても、方法を変えることで食べることもできますね。

取材班:農業のような歴史の長い分野でも、アイデアや工夫があればまだまだ出来ることがたくさんあるんですね。

小田社長:そうですね。例えば鶏卵事業だと鶏糞や鶏肉など鶏卵以外のことを余計なものとして削いでいってしまう方が増えて来ていているんですが、このように一見余計なものと見えるようなことでも無駄にしない方法がたくさんあるんですよ。
そういったものをできるだけ利活用して、循環型農業を行うように心掛けています。

取材班:できるだけ廃棄を少なく生産していくということは、地域にとっても嬉しいことですよね。

小田社長:特に沖縄は海も近いので、産業廃棄物を出すことは海の汚染にも繋がりかねません。
海を汚染してしまうと観光客も減って沖縄の産業全体が打撃を受けるという悪循環にもなり得ますので、それを生み出さないためにも持続可能な農業で産業廃棄物を減らしつつ美しいむらづくりを実現するということは意識しています。

今後は生産物だけでなく考え方自体を広めていきたい

取材班:既にコンセプトの実現を着々と行われている小田社長ですが、今後のビジョンについても伺ってよろしいでしょうか?

小田社長:今後は事業自体を広げていきながら、循環型農業をはじめとした今お話したような考え方自体を広めていきたいと考えています。
同じように農業をやる人をはじめ、食べていただく方々に向けても「私たちはこういう考え方を持って生産しています」ということをしっかり伝えていきたいと思っていますね。

取材班:なるほど。ただ生産するだけではなく考え方自体を流通させていきたいということですね。

小田社長:そうですね。考え方を広めて共感してくださる方を増やすということは、結果として共感していただくことで幸せを感じる方々を増やしていくということにも繋がると考えています。
これは沖縄だけでなく日本全国に広めていきたいですし、今ちょうどブータンの養鶏事業などもやっているんですが海外にも広めていきたいですね。

取材班:海外にも事業展開されているんですね!内容について少し詳しく教えていただけますか?

小田社長:ブータンで養鶏農家に技術を教えて生産性と収益と高めるという事業を行っているんですが、収益事業というよりはJICA(ジャイカ)の国際支援の枠組みとして行っています。

そういった活動も含め農業を母体として考え方を伝えていくことで、農業や農家の地位もしっかりと向上させていきたいですね。

準備をし過ぎるということはない!

取材班:最後に起業したい方へのメッセージをお願いします。

小田社長:準備し過ぎてもし過ぎることは無いと思うくらいしっかり準備された方が、起業される方には良いと思います。

私自身起業したわけではないですが、代表交代してから「こういうことをやっておけば良かった」と後から思うことはたくさんあります。

時間の制約はどうしてもありますが、時間はある程度決めつつもできる限り準備されることをおすすめします。

取材班:たしかに、しっかりと準備するに越したことはないですよね。小田社長、本日はお忙しい中ありがとうございました。

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循環型農業で「美しいむらづくり」というコンセプトを着々と実現されている小田社長。

沖縄というローカルな視点からJICA事業に見られるグローバルな視点まで広い視野で事業を展開されている小田社長からは、これからの農業の在り方を変えていく力強さを感じました。

環境にもやさしい方法で生産されたおいしい野菜や卵の生産・販売を行う株式会社みやぎ農園様の事業所情報は下記よりご確認いただけます。

事業所名 株式会社みやぎ農園
アクセス
住所 〒901-1203
沖縄県南城市大里字大城2193番地
電話番号 098-946-7646
公式HP https://www.miyaginouen.com/

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