「ハブの命を活用する」沖縄初のハブ革製品を製造。ハブの魅力を伝えるために日々奮闘しているyu-i FACTORY・幸地社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第126弾。ハブ皮革加工・製品製造会社、yu-i FACTORYの幸地賢尚社長をご紹介します。

沖縄初のハブ革を用いて、カバンやアクセサリーなどの革製品の製造・販売を行っているyu-i FACTORY。

珍しい素材を活用した製品づくりを行う幸地社長へ、どのようなきっかけや想いで起業されたのかを伺ってきました。

ハブ革を思い付いた学生時代のきっかけ

取材班:yu-i FACTORY様は今から13年前の2008年に創業されたとお伺いしていますが、まずは起業のきっかけから教えていただけますか?

幸地社長:高校生の時からアパレルが大好きで、いつか自分でお店やアパレルブランドを持ちたいと考えていたんです。
でも、アパレルと言ってもかなり範囲が広いですよね。その中で、自分が携われる面白いものは何かずっと考えていて、思いついたのが革製品でした。

取材班:そうだったのですね。革製品については、そこから学び始めたのですか?

幸地社長:実はそうでもなくて。革製品やアパレルに関する勉強をするよりも前に、経営について学ぼうと思っていました。
当時は、「起業するなら経営の知識が必要でしょ。」という軽い考えでしたけどね(笑)
経営を学びながら、徐々にアパレルに携わって、自分が何がしたいのかも少しずつ頭に浮かんできて…。そこである時に、「ハブ革って良いな」と思ったんです。

取材班:ハブ革に辿り着く、何かきっかけがあったのでしょうか?

幸地社長:大学を卒業した後に、クラフト学園という専門学校に行っていたんですよ。
色々なものづくりを学べる場所で、エキゾチックレザーというヘビやトカゲ、エイの革を見る機会がありました。
その時、沖縄のものでも作り出せないのかな?という疑問が浮かんだんです。そうした経験から思いついたのがハブ革でした。

取材班:なるほど。ヘビ革はあっても、ハブ革はまだ珍しいように感じます。だからこそ面白そうですよね。

幸地社長:どうやらハブ革を含め、沖縄では生の皮から製品用の革に加工する会社がないみたいで。
今でも僕たちの会社だけなんですよ。

取材班:そうなのですね、では唯一無二のオリジナリティがあるということですね!

失敗の理由を見つける大変さ

取材班:2021年現在、幸地社長が起業されてから13年経ちましたが、今までで一番大変だった出来事を教えていただけますか?

幸地社長:失敗の理由を見つけることでしょうか。
今ではインターネットの普及も進み、事業に必要なヒントや情報はすぐに手に入る時代です。正直そこから得た情報だけでも、真似することである程度のものは作れると思います。
ただ、起業当時は今よりも情報を手に入れる手段が少なかったので、自分で0から作り出すのは難しかったんですよね。
失敗しても、一体何が悪かったのかすら分からなくて。

その上沖縄は、革にはあまり適さないと言われる高温多湿な環境なので…その原因は見当もつかない。
そうした、製造や販売で失敗を繰り返さないための対策を打てないことが大変でした。

取材班:真似たり参考にできる情報も無い時代だと、トライ&エラーの繰り返しになるのかもしれないですね。

沖縄県民にハブへの認識を持ってもらう

取材班:失敗ばかりが続いた中、幸地社長はどのようにしてピンチを乗り越えられたのですか?

幸地社長:当時は、ハブとヘビの区別すらつかない方も多くいらっしゃいました。僕たちが「ハブ革ですよ。」って言っても、「ヘビと何が違うの?」と質問を受けたり。
なので、まずは沖縄県民全体にハブ革への認識を持ってもらおうと思いつきました。
手軽に商品を購入できるよう、1,000~2,000円程度のお土産を色々なところに卸すことから始めたんです。

取材班:沖縄にハブ革を広めるところからスタートされたのですね。

幸地社長:沖縄の物産展で全国各地を回ったりして、地道にファンを増やしていきました。
お客様と繋がる機会が増えれば、色々ヒアリングができたり新しい課題が見つかるんですよ。
その経験があったからこそ、失敗の原因が分かったり、改良のヒントをもらえたりして、今の僕たちがあると思っています。

取材班:ハブ革を広めることから始めたのが、商品開発の良いきっかけになったのですね!

「ハブの命を活用する」絶対に無駄にはしない

取材班:ここで、yu-i FACTORY様のアピールポイントをお伺いしてもよろしいでしょうか。

幸地社長:大前提に「ハブの命を活用する」ことを大事にしています。
僕たちの革製品は駆除ハブの革を活用していますが、駆除ハブって基本的には人間のエゴで駆除されているんです。
でも、僕たちの言う「活用」は決して使うだけの意味ではありません。人間のために活用するのではなく、命が無駄にならないように活用することを大切にしています。

取材班:素晴らしいですね!どの命にも感謝の意が必要ですしね。

幸地社長:そうですね。特に駆除ハブは有限の資源なので、これをいかに膨らませて活用するかが肝心なんです。
養殖をするともっと利益を生み出せるかもしれませんが、それはまったく考えていません。会社を広めることよりも、ハブ革を広めていきたいからです。
全世界にも広められる可能性を秘めたハブ革が、沖縄にあるということを皆さんに知ってほしい。この一心で、日々事業に取り組んでいますね。

取材班:新しい事業の形ですね。沖縄の地域貢献にも間違いなく役立ちますし、とても素晴らしいと思います!

ハブ革製品のストーリーを伝えたい

取材班:今後のビジョンについてはいかがでしょうか。

幸地社長:もっと多くの人にハブの魅力を伝えることです。商品だけではなく、その商品が生まれるまでのストーリーを知ってほしいですね。

取材班:なるほど、商品のストーリーですか。

幸地社長:それを知らないと、物を大切にはできないと思っています。物の価値はバックボーンによって変わるので、ハブ革には大きな価値があるということをもっと広めていきたいです。

取材班:私自身も、幸地社長のお話を聞いてハブ革に興味を持ち始めました!ハブの魅力が早く国外問わず伝わっていくと嬉しいです。

「行動する、アクションを起こす」起業を成功させる心構え

取材班:最後に起業したい方へ向けてメッセージをお願いします。

幸地社長:起業するなら、とにかく「行動する、アクションを起こす」のみですよね。
もちろん成功するには、それなりのプランも必要です。でもまずは行動してみないと、正直何も分からない。

取材班:行動することは大切ですよね。アクションを起こさないと何も始まりませんし。

幸地社長:実際、行動に移せない人もたくさんいます。僕自身、行動してみてから物の価値観が大きく変わりました。
行動した理由は、自分のビジョンに近づけたかったからなんですよ。ただそれだけの思いだったんです。皆さんも、自分がそれを成し遂げられるのか確認するためにも、まずは行動を起こしてほしいですね。

取材班:ありがとうございます。本日は良いお話をたくさんお聞きすることができました!幸地社長、貴重なお話をありがとうございました。

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沖縄初のハブ革製品を取り扱い、ハブの魅力を全国に伝えるため日々奮闘しているyu-i FACTORY様。
「行動する、アクションを起こすことが大切」と語る幸地社長を見て、起業するうえで一番大切な心構えを学ぶことができました!

そんな幸地社長が代表を務める、yu-i FACTORY様の事業所情報は下記よりご確認いただけます。

事業所名yu-i FACTORY
アクセス
住所〒901-1105
沖縄県島尻郡南風原町新川583
電話番号098-888-0126
公式HPhttp://www.yu-ifactory.com/

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