長年続いた会社を独自の感性で事業展開していく3代目。有限会社仲村建設・喜友名社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第128弾。今回は、中頭郡にある建設・施工事業、有限会社仲村建設の喜友名朝司社長をご紹介します。

ヴィンテージをイメージした新築住宅の設計、リフォームやリノベーションなど、幅広く手掛けている有限会社仲村建設。

そんな会社を設立した喜友名社長へ、どのようなきっかけや想いでこの事業を始められたのかを伺ってきました。

不動産と建築、二足のわらじを履くきっかけ

取材班:不動産業と建築業の2社を経営されている喜友名社長ですが、まずは起業されたきっかけから教えていただけますか?

喜友名社長:僕自身、若い頃から起業したいという想いを持っていて、19歳の時に不動産業界に入りました
将来的には不動産会社を持つことを夢見て、就職前に宅建の資格を取る試験を受けたり。

取材班:なるほど、先に不動産業から始められたのですね。他の業種は考えていなかったのでしょうか?

喜友名社長:考えなかったですね。最初に入った不動産会社では、僕がたまたま最初の社員だったので、将来は独立ではなく、そのまま在籍して欲しいという話もありました。
ただ、そう言われるということは、ここで学べることも限界に達したのかなと思ったんです。とても迷いましたが、独立することを選びました。

取材班:素晴らしいほど信頼を勝ち取られていたのですね。建築業を始めたのはどのようなご経緯からでしょうか?

喜友名社長:実は、建築業自体は私で3代目になります。2代目をしてた僕の叔父が、60歳を期に引退したいと言いだしたので、「それはもったいないな」と思ったんですよ。
なので、建築業でもすでにある不動産業での併用もできるかなと思い、事業を引き継ぐことに決めました。

取材班:そのようなご経緯があったのですね!3代目として、現代に有限会社仲村建設を引き継がれる決心をされたと。

起業後も知識は常に必要になる

取材班:喜友名社長が起業されてから、大変だった出来事を教えていただけますか?

喜友名社長:今もずっと大変ですよ(笑)不動産業をやっているので、建築に関する知識も決して0ではないですが、かと言って100でもありません。 知識のマックスが100として、僕は10ぐらいでしょうか。
何もないまっさらなところからは、新築を建てられるようなスキルは正直ありませんよね。教わる環境もなかったので、尚のこと大変でした。

取材班:なるほど、未経験の分野となればやはり最初は大変ですよね。集客などの面ではいかがでしょうか?

喜友名社長:事業を始めた当初は、紹介からお客様を呼び込んでいました。今は見学会やHP更新を頻繁に行って、そこから集客をしている感じです。

取材班:そうだったのですね。喜友名社長は不動産業もされていらっしゃいますし、人柄を知ると、リピーターになる方も多そうですね。

喜友名社長:他にも、最初は経営者としても未熟でしたし、人間関係の悩みも多かったです。徐々に環境を整えて、仲間にも支えられながら今に至ります。

取材班:人で悩んだという声は、他の社長様からもよく聞きますが、環境を整えていくことで素敵な人が周りに集まるのですね。

事務所作りで気づいた新しいアイデア

喜友名社長:うちが他と違うのは、当時はまだ珍しかったヴィンテージデザインです。建築業を始めた時は、どちらかというと「かっこよさ」をイメージしていたんですよ。
例えば、都会的なマンションやホテルのような上品さを追及したり。

でも事務所を移転してデザインする時に、「どういうお客さんを集めたいか?」「何をうりにしていきたいか?」と再度考えて、やっぱり老舗感を出したいなと。
思い出したんですよね、自分が古いものや渋いものが好きだということに。

僕自身60年代に生まれましたし、砂辺の外国人が多い環境で育ったのも関係して、古いアメリカの雰囲気が大好きなんですよ。アンティークともレトロとも違う、ヴィンテージの独特な良さを、自社では取り入れていこうと決めました。

取材班:そこで、他にはないスタイルが確立されたのですね。

喜友名社長:今でも、ブティックやカフェなどのインテリアに、古いデザインをわざわざ採用しているところが多いですよね。
そうした、ヴィンテージの味のあるデザインを住宅にも採用しているのが弊社の特徴です。ミッドセンチュリーと言います。

取材班:なるほど、確かに味わいのあるデザインがすごく渋いですね。

 

他の建築会社とは違ったコアなデザインを提供できる

取材班:ここで、有限会社仲村建設様のコンセプトやアピールポイントをお伺いしてもよろしいでしょうか。

喜友名社長:他の建設会社とは違い、施工+デザインを仕事にしていることでしょうか。
正直、古いデザインは他の会社でもできると思います。でも、「本当に好きかどうか」という点で見ると負けないかな。
通常のデザインとはまた違う、コアなデザインが提供できること。そして、僕自身ヴィンテージや古い物が好きだからこそできる、高い表現力もあると思います。

取材班:確かに、好きな分野を仕事にされている方のほうがパフォーマンスも高いですからね。

喜友名社長:そうですね。そもそも、ヴィンテージや古い物にしかできない表現もありますし。幅広い世代から気に入ってもらえるデザインに仕上げられると思っています。 その良さも、我々なら分かりやすく伝えられる自信もありますよ。

取材班:素晴らしいですね!私自身もヴィンテージが好きなので、喜友名社長のデザイン性にはすごく共感できます!

目で良さが伝わる建売、外国人住宅のような住宅街を沖縄に

取材班:喜友名社長が持つ今後のビジョンについてお伺いしたいです。

喜友名社長:建売がしたいですね。僕らが建設するものは、口や画像だけでは中々良さを伝えにくいと感じています。本当は、すでに建っているものを実際に見せて、魅力を存分に伝えたい
見学会なども行ってね。そのためにも、いつかはアメリカンヴィンテージスタイルの建売に力を入れたいと考えています。

取材班:なるほど。確かに、実際に目で見れたほうがヴィンテージの良さも伝わりますしね。

喜友名社長:あとは、港川にある外人住宅って分かりますか?あの雰囲気の良い街…と言うと規模が大きいですけど、同じエリアに10棟くらいまとまったアメリカンヴィンテージスタイルの住宅を建てるのも面白いなと思っています。
埼玉県にもありますね、ジョンソンタウンというのですが、日本なのにアメリカの雰囲気が漂うエリアになっています。こちらは木造で、沖縄の外人住宅とはまた少し違う良さがあって素敵ですよ。

取材班:オシャレですし、本当に好きな人からするとたまらないですね!

喜友名社長:建物も、別に住宅だけじゃなくても面白いですし…。まだ思っているだけですけど(笑)

長期計画と資金調達のスキルが大切

取材班:最後に起業したい方へ向けてメッセージをお願いします。

喜友名社長:…起業は、やめたほうが良いよ(笑)

取材班:えっ…(驚)

喜友名社長:僕の場合は、起業するときは失敗しても別に良いやと、とても楽観的な考えをしていましたが、実際やってみると苦しいし、稼げないから全然食べてもいけませんでした。
だからこそ、「長期計画をして、特に資金についてはしっかり考える」ことが大切だと思います。
あとは、「資金調達のスキル」も大切ですね。

取材班:それは、現状の資金ということですか?

喜友名社長:実際、僕らは給料が無かったり、貯金を切り崩しながら、どうにか日銭を稼いで暮らしていた時期もありました。
なので、しっかりした事業計画を立てて、会社の運営を行っていく資金調達力を身につけた方が良いと思います。
資金調達力は、お金を借りられる能力ということです。銀行などからお金を借りるには、会社の信用が必要不可欠であり、資金繰りをスムーズに行うためにも重要です。

若いうちは、手元にお金があるとあるだけ使ってしまう人も多いと思いますが、1年後、3年後、5年後、10年後まで考えることが経営者です。
資金繰りに困った時、銀行から信用してもらえているなら、きっと乗り越えられますよ。

取材班:勢いではなく計画が大事というのは、たくさんの経験をされてきた喜友名社長の言葉だからこそ、深く心に突き刺さるお言葉ですね!

喜友名社長:決算の時にしっかりした経営状況を目に見えるようにしたり、税金をしっかり納めたりするのも会社の信用につながります。
税金対策も大切ですが、いかに払わないようにするのは違いますよ。払うことによって会社の評価が上がりますから。きちんと計画を立てて経営できると良いと思います。

取材班:目の前のことだけでなく、先を見据えてリスクマネジメントしていくことが大事なのですね。
本日はインタビューで伺いましたが、良いお話をたくさんお聞きすることができました!喜友名社長、貴重なお話をありがとうございました。

有限会社仲村建設の情報はこちら

コアなデザインを追求し、ヴィンテージをイメージしたシックで落ち着いた建築デザインでユーザーを魅了している有限会社仲村建設様。

「資金調達のスキルが大切」と語る喜友名社長の姿を見ることで、起業を成功させるために勢い以外で本当に大切なことを改めて学ぶことができました。

そんな喜友名社長が代表を務める、有限会社仲村建設様の事業所情報は下記よりご確認いただけます。

事業所名有限会社仲村建設
アクセス
住所〒904-0103
沖縄県中頭郡北谷町字桑江618-3
電話番号098-894-9900
公式HPhttp://www.nakamura1959.co.jp/

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