「人に求められることで稼ぎたい。」農業の価値化を目指し、電照菊の生産販売や観光農園、花束加工業に勤しむ。株式会社IKEHARA・池原社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第124弾。今回は読谷村で菊の生産・販売や、キクミネーション観光農園Sunset Farm Okinawaの運営を行う、株式会社IKEHARAの池原公平社長をご紹介します。
畑を魅力的なコンテンツにすることでエンドユーザーと直接会える環境作りをスタートさせた池原社長へ、どのようなきっかけや想いでこの事業を始められたのかを伺ってきました。
「経営者になりたい」電照菊農家だった父に弟子入り

取材班:池原社長はもともと経営者希望だったのでしょうか?
池原社長:そうですね。若い時から「経営者になりたいな」とずっと思っていました。
ファッションが好きだったので、専門学校に1年間通って、東京でスタイリストのアシスタントとして働いていました。
取材班:元々はファッション業界に入られていたのですね!
池原社長:ただ、スタイリスト業界に入っても、この先はどうなるか分かりません。なので「何でスタイリストになりたかったのか?」もう一度自問自答したんですよ。
そこで分かったのが、「自立したかったから」という理由なんです。
最初は、経営者になるなら自分が好きなファッションで!と思っていましたが、「人に求められるものならファッション以外でも良いかも」と考え直しました。
そんなときに思いついた経営者のイメージが、実は農業をやっていた父の姿だったんです。
農業の世界に飛び込んだのは、父の存在が大きいですかね。
取材班:なるほど、そうだったのですね。
池原社長:起業を志したきっかけって言われたら、働くなら経営者になりたかったというだけですね(笑)
「自分で何かしながらお金を稼ぎたい」という考えだったので、給料を貰うというイメージがそもそもあまり無かったと言いますか。
取材班:お父様が当時されていた農業は、お野菜を育てるものだったのですか?
池原社長:父は電照菊の農家でした。実は電照菊って沖縄の名産品なんですよ。
そんな父のもとに、僕が23歳だったときに弟子入りして、29歳のときに独立しました。
そこでまた面白いのが、僕が31歳のときに、父の元で働いていたメンバーと一緒に農業を始めて、それで株式会社を設立したんです。
取材班:お父様の会社で働かれていた方々とですか?何だか不思議な縁ですね。
池原社長:面白いですよね(笑)父から「俺は引退するから跡を継いでくれ」って言われて、「それなら会社を結合しようか」という流れになりました。
自分より年上が多く組織の在り方にギャップが生じることも
取材班:池原社長が起業されてから、今までで一番大変だった出来事を教えていただけますか?
池原社長:29歳で独立した時は、あまり大変とは感じなかったんですが、株式会社にしたタイミングは大変でした。
お金の問題もそうですし、父と一緒に農業をしていた既存のメンバーは、僕よりも年上が多くコミュニケーションの取り方に苦労しました。
取材班:年上の方が相手だとやりづらい、みたいなところですかね。
池原社長:そうですね。もちろん、今は若い子もいっぱい働いていますけど、当時は年上の方が多かったので。
会社を株式会社にする必要性だったり、これから僕が組織をまとめてどういう風にやっていくかというビジョンを伝えるのが大変でした。
とにかくコミュニケーションをしっかり取るようにして。その中でもちろん辞めてもらった人や辞めていった人もいますし、新しく入ってきた人もいます。
そういった色々な要素が合わさって、徐々に理想とする職場に近づいて行った感じです。
取材班:なるほど。会社の合併ならではの問題かもしれませんね。
「電照菊の生産販売だけじゃない」観光農園と花束生産業の3軸に
取材班:当時大変な思いをされてきた池原社長ですが、今と比べて大きく変わった点などはございますか?例えば、事業の内容などはいかがでしょうか?
池原社長:そうですね…父が元々やっていた電照菊の生産販売は引き続き行っていますし、後は観光農園や花束加工業といった事業も進めています。
取材班:花束加工業とは、ブーケのようなものですか?
池原社長:そうですね。花を生産するだけではなくて、加工してそれを卸すという事業です。
今後はファミリーマートでも販売していく予定で、これから伸ばしていきたい事業の1つですね。
なので、今は「電照菊の生産販売」と「観光農園」の2つがメイン事業ですけど、これからは「花束加工業」を入れた3つの軸で事業に取り組んでいくつもりです。
取材班:コンビニで花束がいつでも購入できるのは、手軽で良いですね!
「感動・絆・煌めき」新しい3Kのイメージを目指して

取材班:株式会社IKEHARA様のアピールポイントをお伺いしてもよろしいでしょうか。
池原社長:農業と聞くと、よく「きつい・きたない・くさい」という3Kのイメージを持たれることが多いのですが、それを新しい3Kに変えるというものを理念として掲げていますね。
取材班:新しい3Kというと…?
池原社長:「感動・絆・煌めき」です。実は電照菊って、亡くなった方に捧げる献花としての用途が多いお花なんですよ。
でも有難いことに、僕らが活動していく中で、好きな人にプレゼントするために電照菊を購入される方が増えています。そういう意味でも、僕らも予想していないことが起きる「感動」があります。
「煌めく」には、来園していただいたお客様の笑顔がイルミネーションのようにキラキラしていたので、そういった意味を込めています。
「絆」は、僕らとお客様との絆が本当に有難いものだという意味です。普通の農家って、生産者とお客様が顔を合わせることなんてありませんから。
取材班:素敵な理念ですね!農業のイメージが大きく変われば、事業としてもっと盛り上がると思います。
「農業の価値化」お客様に価値で選んでもらえる事業に
取材班:池原社長が持つ今後のビジョンについてお伺いしたいです。
池原社長:これからは、農業というものを価値化していきたいですね。アーティスト性を高めるといいますか。
取材班:価値化ですか?
池原社長:例えば、芸術家のピカソって居ますよね。彼は外食に一度もお金を使ったことがないらしいんですよ。
食事に行っても「お金は大丈夫ですからサインを書いてください」と言われるらしく、そのサインだったり絵を、テーブルに書いてもらうんです。それだけで、そのテーブルが何千万の価値を持つんですよ。
これって、農業でも同じことが言えるんじゃないか?と思っています。
同じお花や商品を作る方は正直いくらでもいますけど、アーティスト性がある方の商品には価値があるじゃないですか。
それを手に入れられれば、いつか知的財産に変わると思うので、将来的には、こういった価値をファーマーに見出していきたいんです。
取材班:なるほど。価値が高まれば、同じお花でも池原社長の元で購入したいと思えますしね!
起業するのに、お金と時間はいらない
取材班:最後に起業したい方へ向けてメッセージをお願いします。
池原社長:起業を目指している方の中には「お金と時間がない」と言う方も多いです。
でも実際には、起業にお金と時間は必要ありません。もっと言うと、コネと付き合いも必要ありません。僕なんて、社長と飲みに行くことなんて1回もしたことないですから(笑)
取材班:意外なお言葉ですね!
池原社長:もちろん、それで仕事が増える人もいるだろうから否定はしないですけど。でも、起業するために絶対必要なものではないですよ。
あとは、起業するならまずは1万円を生み出すことから始めてほしいですね。
自分のアイデアや考え方を使って、少しでもいいからとにかくお金を生み出す。そうやって作ったお金を資本に変えてもらえればと。
取材班:お金と時間はいらない、起業を目指している方にとって一番安心できるお言葉ですよね!
本日はインタビューで伺いましたが、良いお話をたくさんお聞きすることができました!
池原社長、貴重な体験談をありがとうございました。
株式会社IKEHARAの事業所情報はこちら

「感動・絆・煌めき」という新しい3Kのイメージを目指して、電照菊の生産販売や観光農園、花束加工業などさまざまな事業に取り組んでいる株式会社IKEHARA。
「起業にお金と時間はいらない」と語る池原社長の姿を見て、私含め起業を目指す方全員が勇気を抱くことができたのではないでしょうか。
そんな池原社長が代表を務める、株式会社IKEHARAの事業所情報は下記よりご確認いただけます。
| 事業所名 | 株式会社IKEHARA |
| アクセス | |
| 住所 | 〒904-0326 沖縄県中頭郡読谷村渡慶次1381番地1 |
| 電話番号 | 090-1342-2582 |
| 公式HP | https://www.sunsetfarmokinawa.com/ |
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