大学生で起業したきっかけは学費のためだった。勇気グループ・下地社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第14弾。エールクリエイト株式会社の仲田社長よりご紹介頂きました、勇気グループの下地社長をご紹介します。

松山で創作居酒屋や琉球酒場、お花とケーキのお店など幅広く事業を展開している勇気グループ。沖縄に住んでいる人であれば、どこかしら一度は利用したことのあるお店も多いと思います。

大学生で起業し、若くして十数店舗をまとめ上げてきた下地社長。その道のりは苦労の連続だったそうですが、明るく起業エピソードを話してくださいましたよ。

大学の学費と生活費を稼ぐために始めたバイトが起業するきっかけに

取材班:社長は学生で起業したとお伺いしましたが、何がきっかけだったのでしょうか?

下地社長:話すと長いですよ~(笑)実は色々あって、実家の塾が経営難になってしまったんですね。
それで大学の学費と生活費を稼ぐために、当時破格の時給だったキャバクラでバイトを始めました。1年半くらい休学して、がっつり働きましたね。
そうしたら経営ノウハウが身についたので、これは自分で起業した方が良いなと。小さいスナックからスタートして、一時期は13店舗を展開していました。

取材班:13店舗も!?大学に通いながらですか?

下地社長:いえ、大学3年生で起業したら毎日毎日忙しくて、大学は辞めてしまいました。
ちょうどそのあたりからYEG(商工会議所青年部)に入って、いろんな先輩方と出会い、異業種交流を持つようになったんです。
当時の自分にとっては、YEGの方が大学よりも価値があると感じたので、大学には戻らなかったですね。

取材班:起業するにあたり苦労が多かったようですが、特に大変だった出来事はありますか?

下地社長:やっぱり資金繰りが一番大変でしたね。あとは、自分が未熟だったせいで、たくさん苦労もしました。
20年前で若かったっていうのもありますけど、井の中の蛙で天狗になっていた時期でもあります。周りへの感謝の気持ちを忘れていて、何事も自分のおかげで成功しているんだって思いこんでいました。
でも、それが10年くらい続いたらどうなると思います?どんどん周りから人が離れていくんですよ。それでも最初は「代わりはいくらでもいるし、辞めたいなら辞めれば?」くらいの気持ちでいて、人を育てることもしなかった。
そうしたら、先輩方から「それカッコ悪いよ」って怒られましたね(笑)

経営者にとって、叱ってくれる人との出会いは本当に大切

取材班:叱ってくれる先輩がいらっしゃったんですね。それこそが、苦労を乗り越えられた理由でしょうか?

下地社長:そうそう。先輩方は僕を見捨てたりせず、目を掛けてくれました。そのおかげで今の自分があります。叱ってくれる人と出会えたのは本当に大きいですね。
特に、エールクリエイト株式会社の仲田社長は、自社の部下よりも僕を叱ることの方が多いんじゃないかな?(笑)
僕、若い頃に仲田社長の鞄持ちしたりしてたんですよ。その時に時間を守ることや、事前準備の大切さなどを教わりました。例えば、仲田社長に「明日は7時集合な」と言われたら、30分前の6時半には車で待機して、ナビ設定したりとか。
仲田社長は15分前行動が当たり前の人なので、それよりもさらに15分前に行動することを心がけていました。準備も仕事、事前準備にエネルギーをかけるようにと教えてくれたこと、今もしっかり守っています。

取材班:以前、社長取材で仲田社長にお話を伺った際、きっちり整理された社長室が印象的でした。

下地社長:そうでしょう!名刺とか手帳の中身とかも、凄い綺麗にしているんですよ(笑)なので、一緒にいると自分の雑さに気付くようになって。僕は結構勢いだけでやってきたから、すごく勉強になることが多かった。
仕事が出来る人に付いていくこと、これも苦労を乗り越えられた理由ですね。

取材班:口酸っぱく叱られても、仲田社長から離れなかったのはなぜですか?

下地社長:叱るのもね、愛情だって分かっていたからですよ。尊敬できる人だから、離れようとは思わない。今でも「勇気、何してる?」と声がかかったら秒で行きますよ(笑)

13店舗も展開できたのはスタッフがイキイキ働ける環境づくりを整えたから

取材班:お互いの信頼関係が分かるお話ですね!では苦労話とは逆に、どうやって13店舗まで増やせたのでしょうか?この施策はハマったな、といった出来事がありましたら教えてください。

下地社長:人を喜ばせるにはどうするべきか?お金を得るためには?ということを考えていて、お客さんの様子を注意深く見ていたんですね。
その時はキャバクラ・スナック中心だったんですけど、「やっぱり接客をするスタッフが大事だな!」とピンと来て。
20代の女の子って難しいんですよ。昨日は笑顔だったのに、彼氏と喧嘩したのか死んだ目で出勤したりね。人間なんで、体調が悪いかもしれないし。
その時の感情を汲み取ってあげて、ちゃんと声掛けしたり、働きやすい環境を整えてあげると、スタッフがイキイキと仕事ができる。お客さんが喜ぶ。売上も上がる!

スタッフが喜ぶ環境を綺麗に作っておけるマネージャーだったら、その店舗は伸びます。女の子が出勤したがるしね。飲食店を経営している今も、そこは大事にしていますよ。

取材班:基本方針にも「ありがとうを集めるグループ」を掲げていますしね!他にも、スタッフが楽しく働けるよう制度を設けたり、独自の取り組みなどはありますか?

下地社長:そうですね…皆の健康面を気遣って毎月サプリを渡したり、社員旅行や運動会、ボーリング大会なんかも企画していました。

取材班:運動会ですか!楽しそうですね!店舗ごとでチーム分けしたりですか?

下地社長:そう!こういう企画って、事前準備が大事じゃないですか。そこを「やらされた」ではなく「やりたい」と思えるかがポイントです。
成功したら達成感を味わえますし、企画力も身もつくでしょ?
皆のことを考えて、どうすれば喜んでもらえるか、楽しめるのか…ってね。想像力が身につくように、練習も兼ねている感じです。

取材班:ここまで働くスタッフのことを考えて、イベントまで行う飲食店って、あまり見ないですよね?

下地社長:県内では少ないでしょうね。社員旅行も、ただ遊ぶんじゃなくて「勉強会」なんです。他の飲食店の接客やメニューを見たり、せっかくなら銀座とか時には海外とかまで行って、自分達のノウハウを深めています。海外はさすがに全額負担じゃなくて、補助でしたけど(笑)
自分達で「これをやりたい(学びたい)から、お金を出してほしい」と意見を出せるスタッフが揃っているので、それなら援助するよと。

取材班:素晴らしいです!勉強会の結果が出たと感じた出来事は何かありますか?

下地社長:ありますよ。福岡の串屋に行ったんですけど、メニューも接客もすごく良くて、うちのスタッフを1週間働かせてもらいました。
オーナーに頼み込んで、野菜巻きやつくねの作り方などを自分たちのノウハウに出来たので、良い経験でしたね。メニュー展開の許可が得られたのは、我々が沖縄の店だからって理由も大きいと思います。関東の店だったら断られていたんじゃないかな?
勉強会で色んな飲食店の方と知り合うことが出来たし、その人達が沖縄に来た時は、今度はうちに足を運んでくれる。今も素晴らしい縁で繋がっています。

取材班:内地から沖縄に初上陸したメニューのいくつかは、下地社長が持ってきたものなんですね(笑)では、今後どのように事業を展開していきたいか教えて頂けますか?

下地社長:今はね、飲食の業態も変化しているから、全国に出店できるようにセントラルキッチンを検討していてメニューも開発中です。県外で揚げてびち屋も良いかなって。
あとはお酒を飲む店なのか、食事をする店なのか分けて考えています。食材のロスが出ないように、メニューはコースのみで予約制にして、とかね。客単価1万~2万くらいで用意して、接待時のメニュー選びにも迷わないように。
新しい飲食店の形態も試してみたいと考えています。

ゴルフクラブの出店も考えていますよ。月額1万円の会員制にして、しっかり売上を出す予定です。打つ時に経営者の紹介でしか入れないようなリッチ感を出したり。社交の場として使えるようにしていきたいですね。

起業したい方へのメッセージ

取材班:ありがとうございます。それでは最後に、起業したい方へのメッセージをお願いします。

下地社長:僕が意識していることなんですが、中国に「二師三兄五友五弟(にしさんけいごゆうごてい)」という言葉があります。
自分が「こんな人になりたい」と思える2人の師匠(今生きている人でなくても)と、自分のことを真剣に叱ってくれる兄貴が3人、一緒に生きていける親友が5人、自分を兄貴と慕ってくれる弟分が5人いるか。
考えてみるとすごく難しいんですよね。どこか偏っていたら、もしかしたら天狗になっている可能性があるので。バランスが良いかどうか常に考えています。

取材班:バランスが大事、よく分かります。

下地社長:あとは諦めないことだね!失敗は必要で、失敗しないといけない。挑戦しないと失敗ってしないからさ。挑戦して、失敗して、たどり着くまでやり切って欲しい。細かいことを継続する、ちょっとうまくいったことを繰り返して欲しいね。

それから、僕が商工会議所の会長だった時に言い続けていたことなんですが…「ノミ」っているでしょ?ノミは本来2m飛ぶ生き物なんだけど、これって人間だと100~200mに匹敵する高さなんです。でも50㎝の高さしかないビーカーに入れると、ノミは自分のジャンプ力に限界を感じて50㎝しか飛べなくなっていくんです。

このノミのポテンシャルを元に戻す方法は、別の2m飛ぶノミと一緒にすること。これって、我々にも当てはまると思いません?高く飛べる仲間と一緒にいることで、自分も飛べるようになるんですよ。そうした自分を高めるメンバーと付き合って欲しいですね。

取材班:下地社長、面白いお話をたくさんお聞かせいただきありがとうございました。

勇気グループの情報はこちら

今回ご紹介した勇気グループには、エールクリエイト株式会社の仲田社長を慕い、失敗を重ねながらも明るく楽しく複数店舗をまとめる下地社長がいらっしゃいました。

とても長い時間お話をしてくださった下地社長。それでも話は尽きず、まだたくさんの面白いエピソードを聞きたくなりましたよ。

そんな、人を惹きつけてやまない下地社長率いる勇気グループの事業所情報は、下記よりご確認いただけます。

事業所名 有限会社勇気
アクセス
住所 〒900-0016
沖縄県那覇市前島2丁目1-5 嘉陽ビル2階
電話番号 098-864-2341
公式HP https://www.yuki-g.jp/

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