障がいを持つ兄の存在と自身のバイク事故。そこから医療に携わろうと起業した。合同会社Social action・崎濱社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」28弾となる今回は、訪問看護リハビリ事業や共同生活援助事業、児童発達支援事業などを運営する、合同会社Social actionの崎濱隼次社長をご紹介します。

起業する前は計画的に訪問看護などの施設に勤務。そこで働きながら必死に学び、起業することを決めていたという崎濱社長。その計画性と夢を実現する行動力、精神力、スピード感には驚かされます。

「ないからできない」ではなく、今あるリソースをうまく使って目標を実現していくという崎濱社長より、現在取り組んでいる事業から将来のビジョンまでお聞きしました。

バイク事故から一念発起、起業までの道筋

取材班:創業は2018年と伺いましたが、今では事業所が15箇所もあるとは凄いですね!

崎濱社長:そうですね。今は県内に10箇所事業所があり、再来月までに5箇所を増やしていく予定です。最初に立ち上げた事業所がちょうど2年前の2月1日なので、まる2年経ちました。
他にも子会社が1社沖縄県内にあるのと、来月もう1社立ち上げる準備をしています。

取材班:すごい勢いですね。起業したきっかけは何だったのでしょうか?

崎濱社長:もともと私には障がいを持った兄がおり、小学校の頃から作業療法士を志していました。
勉強して作業療法士の資格も取得しましたが、実は東京で5~6年くらい全然違う仕事をしていて…。そんな折、バイクでICUに入る大きな事故を起こしてしまったんです。
そこから「拾った命ならば。。」と一念発起し、もう一回医療に携わろうと思いました。

その時に、東京と沖縄の賃金の格差だったり、知識量、レベル感の格差などをすごく痛感しまして。色々考えた結果、もはや創業した方がいいかなと思い、自身に課題を出し、修行を経て起業した感じですね。

取材班:なるほど、ちなみに事業所が15箇所と伺いましたが、こちらは全部県内でしょうか?最新のデジタル化も積極的に取り入れていらっしゃるとか。

崎濱社長:そうです、全部県内です。デジタル化については、そもそも東京という情報が集約される場所にいたのも大きいかな。情報強者しか残らない場所で、一歩遅れるとだいぶ後手後手になってしまいます。
「先手必勝」と言いますか、新しいものを取り入れることには、結構前向きに挑戦していますね。

我々の事業の一つとして、障がい者の生活支援も行っています。彼・彼女達はICT・IoTを駆使して生活することにより、今までできなかったことができるようになるという現実もあります。
であれば、よりデジタルの知識を深めていくのも僕らの仕事だと考えていますね。

そうした観点から日々情報を収集することが日常と言いますか、癖になってるようなところがありますね。

取材班:凄い、素晴らしいです。

崎濱社長:子供だって今やiPadやiPhoneを教えることなく感性で使いこなせているじゃないですか(笑)今後はどんどん、そうした便利な仕組みを取り入れていきたいですね。

ないのなら今あるリソースをうまく使って実現する。

取材班:なるほど。ありがとうございます。では、起業してから今までで何か大変だった出来事はありますか?

崎濱社長:大変だったことは、やはりコロナですかね。
今、沖縄県や県内の医師と一緒にクラスターの発生した施設のフォローなども行っています。県のコロナ班とも打ち合わせをさせていただいているのですが、やはり有事の際にスピード感をもって動けるのは民間企業だと思っていますので、そこは今後も民間企業の良さを出していきたいです。

取材班:そういうお話は直接来るのですか?

崎濱社長:そうですね、高明な先生が陣頭指揮をとってくださっているので、「我々はこういうことが出来ます」と手を挙げたり、週に1回勉強会にも参加させてもらったり。
色々な場所で情報を入手しながら、我々ができることを提案しています。

例えば東京などでは、民間救急がコロナが発生した施設からコロナに罹患した人を搬送してくれたりしますが、沖縄県内にはまだその仕組みがありません。
ならどうするか?と考えた時に、弊社に救急救命士を保有している義理の弟がいますので、県が複数台所有してる搬送用の車両を使わせてもらえれば、有事の際は動けます!とやり取りさせてもらっています。

「ないからできない」わけではなく、今あるリソースをうまく使って可能にしていく。
これは、うちが得意としてるところかなと思っています。

取材班:素晴らしい、ポジティブに考えていくのですね。

「やらない善よりやる偽善」まずはアクション

取材班:何事も前向きに捉えられるのはなぜでしょうか?何か特別なコンセプトなどを掲げていたりしますか?

崎濱社長:企業理念にあげているものの一つに「やらない善よりやる偽善」という言葉があります。
例えば、電車で席を譲りたいけど声をかけられない…という善よりも、とりあえず譲るという行動を起こして「譲られたくなかったよ」と言われる偽善の方が良いよねと。

ソーシャルアクションという社名には、社会変革という意味が込められていて、やはりスピード感を以ってアクションを起こしていくことに尽きると思っています。

「やらない善よりやる偽善」という言葉に現れるように、まずはアクションを起こすことを大義としています。
結果として偽善者であっても良いから善を成すというか、まずはアクションを起こそうということは常々スタッフに伝えていますね。

取材班:社会変革というものが、会社名の由来なのですね?

崎濱社長:そうですね。ソーシャルアクションの社名は、社会変革という社会福祉の中の言葉です。
どういうことかというと、例えばミクロ・メゾ・マクロというレベル感がありますよね。
我々がやっている個人への訪問は、患者さんのケアやリハビリをすることでミクロレベルでの変容をもたらせる。

その次のメゾレベルでいくと、その人が地域でより良く暮らしていくことをサポートする、障がい者の方々の共同生活援助という事業もあります。
その中で地域と交流しながら生活してもらうことを、メゾレベルでやっていますね。

あとは一番大きなマクロレベル。今後、超高齢社会の中で高齢者の増加が心配されていますが、障がい者数も実は一千万人近く増えてきています。
しかもその方々は、まだ社会の一員となる役割を見出しきれていない状態です。

国が掲げる「一億総活躍社会」を目指すのであれば、障がい者の方々にも、より高度な作業を習得して頂いて、社会の一員として役割を担ってもらうことが必要だと思います。

先ほどお話ししたように、苦手な部分をICT・IoTでクリアさせながら、彼らが得意とする分野にもっと磨きをかけていくことができると考えているのです。
結果として新たな職業であったり、新たな価値というものを見出せた時に、マクロレベルでの社会変革が起こせると考えて、ソーシャルアクションという社名にしました。

取材班:素晴らしい想いが社名に込められていたのですね。業務を進めるうえで、何か御社独自の面白い制度などを取り入れたりしているのでしょうか?

崎濱社長:面白いかどうか分からないのですが、うちはもう完全に定量で評価していて、スタッフのモチベーションに繋げています。
例えば訪問看護ですと、訪問件数に応じたインセンティブ制度を設けていて、他の事業体では、稼働率でインセンティブが付与される仕組みで、金額も訪問件数が増えれば増えるほど高額になっていく仕組みです(笑)

県外では割と多いと思いますが、沖縄県でこうした仕組みを採用しているところは、まだ少ないのが現状だと思います。
ただ数をこなせばいいという問題ではなく、質を高めていかないと、やっぱりクレームがくることもありますので、質と業務効率を併せて高めないといけません。
なので、iPadで出先からでもパパッと記録を打てるように、電子カルテ化を導入する、情報共有の為にチャットワークを活用する、など工夫しています。

取材班:通常業務内でもデジタル化を進めているのですね。ありがとうございます。

「医・職・住」を提供していく

取材班:ソーシャルアクション様の、今後のビジョンをお聞かせいただけますか?

崎濱社長:うちの掲げるコンセプトの一つに「『医・職・住』を提供する」というワードがあります。医は医療、職は職業、住はそのまま住処という意味です。

医療は訪問看護や児童発達支援で提供していて、住も共同生活援助グループホームなどを行っています。

また今年の6月には、就労支援で社会適応などを通じた「職業」の提供を展開する予定です。
県外でもまだ少ないのですが、AutoCADで設計を教えたり、手に職をつけてもらったり。別の法人の方では、水耕栽培も稼働させるところに今動いてますので、そこで福祉と農業を絡めた農福連携も目指しています。

今後の職業を紐付けて、「医・職・住」を提供しようということを掲げていますし、さらに新たなものにもチャレンジしていきたいなと思っています。

起業したい方へのメッセージ

取材班:ありがとうございます。最後に起業したい方へのメッセージをお願い致します。

崎濱社長:石橋を叩いて渡るようなことはせず、度胸を持って挑めば何事も成ると思います。やりたいと思ったらやってみたらいいと思いますよ。
一回で成功することは、多分なかなかないと思うのですけど、でも3度目の正直という言葉もありますし、その想いが強く、信念として持っていられれば、絶対に辿り着けると思いますので頑張ってください。

取材班:崎濱社長、素晴らしいお話をありがとうございました。

合同会社Social actionの情報はこちらの情報はこちら

今回ご紹介した合同会社Social action様には、医療現場から日本という国の未来に、より良いカタチで対応するべく信念を持って歩み続ける崎濱社長がいらっしゃいました。

社名に込められた社会変革の意味。社会をより素晴らしい方向へと改革していこうとする、強い想いが感じられたインタビューでした。

そんな崎濱社長がいる合同会社Social action様の事業所情報は、下記よりご確認いただけます。

事業所名 合同会社Social action
アクセス
住所 〒901-2101
沖縄県浦添市西原5丁目6番2号
電話番号 098-914-1068
公式HP https://social-action.group/

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