事業継承や沖縄の貢献に繋がるよう「沖縄からメイドインジャパンを生み出していく」株式会社Sanplus・日下部社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第112弾。今回は、宜野湾市にある株式会社Sanplusの、日下部なおき社長をご紹介します。

沖縄の飲食店経営・生産事業者に向けて、事業の取り組みや継承といったブランディングで貢献されている株式会社Sanplus。

「人生楽しく!」と笑顔で語る日下部社長へ、事業を始めたきっかけを伺ってきました。

きっかけは生産者との関わり。協力して事業に取り組む大切さ

取材班:株式会社Sanplus様は2020年8月創業となっておりますが、まずは起業されたきっかけから教えていただけますか?

日下部社長:僕は元々、個人事業主という形で8年間、飲食店の役員をしていました。沖縄に60店舗程展開している会社で、バイヤー兼商品開発やブランディングに携わっていたんです。
そうした中、多数の生産者さんや各事業者さんと関わる機会も多く、「ものを作ったはいいけどなかなか売れない」「ニーズに合わなかった」という声をよく耳にしていました。

生産者さんや事業者さんは、24時間ずっと『もの』と向き合っていますから、なかなか自分自身で営業に力を入れる時間がとれません。
そこで僕は、消費者に近い企業や飲食店さんなどが欲している『もの』を生産者の方々に生産して頂く方が理にかなっているのでは?と思ったんです。

取材班:その方が生産者さんや事業者さんの負担にもならないですし、お互いにWINWINの関係になりそうです。

日下部社長:沖縄には、マンゴーやゴーヤーなど色々な県産品がありますが、実は他県に生産量トップを取られているんです。
沖縄は観光地としての地の利はありますけど、あまり偏り過ぎると特産品(お土産)止まりになってしまいます。例えば、マンゴーやゴーヤーを本土の方が月に何回食べるか?ということです。
そこで、もっと日常的に消費する生産品に目を向けるのはどうだろうと思い、弊社は生産者の方と手を取り合いレモンの栽培を手掛けています。

レモンはスイーツや料理、お刺身のつま、ドリンクなど多岐に使用されていて、特にレモンサワーに関しては、多数の大手メーカーが新商品を作り続けていますよね。
なので、沖縄の文化や県産品に固執するのではなく、沖縄からメイドインジャパンを生み出していくということシフトしています。

そうすることで、沖縄の需要や生産、経済も潤っていくのでは?と思ったんです。ずっと飲食業に携わってきた自分なら、一次二次の生産業者さんに向けて提案できるものがあるはずだと。

取材班:確かに、無理に沖縄の名産品にこだわらなくても、地域貢献に繋がることがあるかもしれません。

日下部社長:そうですね。他にも色々と考えて、事業の構想ができた後に、生産者さんや事業者さんに「レモンを育ててみませんか?全部僕が買い取りますよ」と声を掛けてみました。
すると、「買ってくれるならいくらでも作るよ!」と快く言ってくれて。これって、色々な事柄に通ずるものだと思ったんですよ。

会社の主軸になるブランディングという商品を考えて、生産者さんたちに商品を作ってもらう。自分たちで育てて売るのではなく、生産者さんたちと協力して事業に取り組む姿勢ですよね。
これを続けていけば、事業の継承や沖縄への貢献にも繋がるはずだと確信しました。
長くなりましたが、これが起業をした大きなきっかけですね。

取材班:素晴らしいですね!いかに効率良く、理にかなった商品生産を行えるか。起業前の時点でそこを突き詰めていったということですね。

物事に筋を通すことが大切

取材班:日下部社長が起業されてから、今までで一番大変だった出来事や、大事にしていることなどを教えていただけますか?

日下部社長:やはり、物事というのは筋を通してやらないといけないなと。これは、会社うんぬんの問題ではなく僕自身の本質的な部分にあるんです。
色々なことにチャレンジはしていくけど、もちろんそこに対してしっかり筋を通していく。ここに関しては、すごく気を使っていますね。

取材班:ブレずに様々なことに挑戦し続けることが大事なのですね。

日下部社長:そうですね。あとは価値観を押し付けることはしないように注意しています。
僕自身、下積み時代にとても厳しい環境から叩き上げで学んできた経験があります。それを次の世代には押し付けないように心がけていますね。
もうずっと、お互いに勉強し合っている感じでやっています(笑)

取材班:良い関係値づくりも大事になさっているのですね!

「出口から独自の6次産業を作り上げる」現代に沿った新しい事業の形

取材班:株式会社Sanplus様のアピールポイントとしては、どういったところになりますか?

日下部社長:基本的には、出口から独自の6次産業を作り上げることを理念に事業に取り組んでいます。
分かりやすく言うと、一社で生産、加工、販売を賄う従来の6次産業化ではなく、生産者の方も巻き込んでの6次産業化です。昔から沖縄にある風習、個ではなく、線や円(ゆいまーる)の考え方に近いと思います。

従来の企業さんって、会社のトップに権利を持った人たちがいて、その下にたくさんの雇用者がいるピラミッド型が多いですよね。
安い賃金で人を雇える昔のような時代なら良いですが、今は皆それぞれスキルを持って起業を考える時代になっているじゃないですか。

そんな現代で従来のピラミッド型だと、色々な人たちの可能性やアイデアを潰してしまうと思うんです。それなら、1つの案件に対して皆で意見を出し合っていく形の方がマッチしているなって。

取材班:確かに、雇用者さんたちが意見を出し合えない形式は現代にそぐわない部分もありますよね。

日下部社長:そうなんです。僕たちはそこを重点に考えて、人単位ではなく会社単位で行っています。それが会社の理想だと思うので、精神や意識改革のような理念ではなく具体的な行動が理念になるように心がけています。
「出口から独自の6次産業を作り上げる」という思想を持って、日々事業に取り組んでいますね。

取材班:素晴らしいですね!日下部社長の思想には私自身とても感銘を受けます!

痒いところに手が届くような事業を目指して

取材班:日下部社長が持つ今後のビジョンについてはいかがでしょうか?

日下部社長:これからは、どの会社もコロナ禍で負債や借金を抱えていて、今まで以上に稼がないといけない時期が来ると思います。
そんな中、自分だけのことを考えて事業に取り組む時代は限界を迎えるはずです。
だからこそ、価値観の合う企業同士で協力し合って、事業に取り組んでいく必要がありますよね。僕自身は、求めている人たちの痒いところに手が届くような事業が出来たらいいなと思っています。

取材班:なるほど。ちなみに、痒いところに手が届く事業というのは具体的にどのようなものとお考えでしょうか。

日下部社長:例えば、今実際に取り組んでいるキッチンカー事業。これも、色々な方の声を集約して始めたものなんですよ。
キッチンカーって、試したいけどお金がない、売るものがないって悩んでいる方が意外と多くいらっしゃいます。そうした方に、お試しで使ってもらえているので、これも一種の助け合いかなと。

取材班:お試しできると安心しますし、すごく面白い取り組みですね!
これからもコロナ禍の影響が続きそうですが、日下部社長のビジョン通り皆が助け合える時代を作っていきたいですね!

一番ネックになる部分は近い将来の危機感

取材班:最後に起業したい方へ向けてメッセージをお願いします。

日下部社長:おそらく皆さんが起業するときに一番ネックになる部分は、「近い将来の危機感」だと思います。
例えば、「翌月の生活はどうなるんだろう…?」など。
でも、そこで不安に押しつぶされて歩みを止めてしまうのではなくて、そこから一歩踏み出すことが大切です。
そのきっかけを生み出すには、自分一人ではなかなか難しいので、だからこそ、色々な人と交流して親睦を深めてもらい、新しいアイデアやチャンスを生み出してほしいですね。

取材班:近い将来の危機感、すごく納得しますね。確かに、遠い未来のことよりも明日や来月といった心配が大きいです。

日下部社長:とにかく色々なことにまずはチャレンジしてほしいですよね。
苦手なことはもちろん、今までやらなかったことも含めて。こういった見えないところに、起業のヒントが隠れていることがあるんですよ。
人は誰しも、お金や時間、人間関係といったものに縛られているものですから。でもそれは、他人から見ると大したことではなかったりします。それなのに自分のことだと思ったら、なぜかネックになってしまう。

ただ実際に人と交流して話を聞いていると、自分のネックは大した問題ではないと気づくはずです。客観的に物事を考えるきっかけがあると、新しいチャレンジに対して苦に感じることはなくなると思いますよ。

取材班:人との繋がりは視野が広がりますからね。起業するにあたって、人間関係は本当に大切だと思います。
本日はインタビューで伺いましたが、良いお話をたくさんお聞きすることができました!日下部社長、貴重なお話をありがとうございました。

株式会社Sanplusの事業所情報はこちら

「出口から独自の6次産業を作り上げる」ことを意識し、生産・飲食事業へ日々ブランディングを行う株式会社Sanplus様。
「一番ネックになる部分は近い将来の危機感」と語る日下部社長からは、起業における人との繋がりの大切さが改めて感じ取ることが出来ました。

筋を通しながら新しいことへのチャレンジはやめない。そんな日下部社長が代表を務める、株式会社Sanplus様の事業所情報は下記よりご確認いただけます。

事業所名 株式会社Sanplus
アクセス
住所 〒901-2215
沖縄県宜野湾市真栄原2-3-8
電話番号 098-914-1337
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