他社と差別化を図るべく始めた彫刻。今後は地域に寄り添う事業所へ。サンドブラスト工房しずく・奥間社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第119弾。今回は、サンドブラスト工房しずくの奥間社長をご紹介します。

ヨーロッパの伝統工芸であるガラス彫刻、サンドブラスト。
サンドブラスト工房しずくでは、お酒のボトルをはじめとする、グラスやタンブラーなどさまざまなものにオリジナルのデザインを彫刻し、世界にたった一つの贈り物を提供しています。

丁寧なヒアリングにより顧客に合った最適なお酒選びからデザイン、彫刻までをすべてを提供しているサンドブラスト工房しずくの奥間社長に、起業のきっかけから今後のビジョン、起業したい方へのメッセージまで伺ってきました。

ご主人の酒屋を手伝う中で、他社と違うことをしようと思い彫刻をはじめた

取材班:まずは起業したきっかけから伺ってもよろしいでしょうか?

奥間社長:はじまりは主人の酒屋を手伝い始めたことでした。
ただ最近はお酒の消費量も落ちていますし量販店で安いお酒を買う方の方が多いので、他社とは違う何か新しいことをしなければと思って、彫刻や記念品を始めたのがきっかけですね。

取材班:なるほど。もともとデザイン系のお仕事などはされていたのでしょうか?

奥間社長:デザインやモノづくりはもともと好きだったので、思いついてからはすぐに道具を買いに行って酒店の後ろに工房を立ち上げました。
事業所としては別々ですが、お酒を購入してもらうと彫刻代も安くなるようなプランも展開しながら、お酒と彫刻の両方にお客様を誘導するような流れを作りました。

取材班:経営は別々でされているんですね。独立願望も以前からお持ちだったのでしょうか?

奥間社長:子育てしていた時に何か自分でできることがあれば良いなとは考えていましたね。
子育ても仕事も両方したいという気持ちがあったので、産休中にパソコンだったりカメラだったり手探りで色んな勉強をしていました。

取材班:なるほど。その際のさまざまな学びも踏まえて、酒店のお手伝いをする中で行きついたのが彫刻だったということですね。

仕事、育児、人との繋がり…すべてのバランスを取ることは難しい

取材班:起業してから大変だったことはありましたか?

奥間社長:起業当初は人との繋がりを持つこととデスクワークとのバランスを取るのが難しかったですね。
仕事をする上で人との繋がりは一番大事だと思っていて、人と出会うことでお客様も広がっていくと思うんですが、人と出会うために外に出ると今度はデスクワークができなくなるというジレンマがありました。

取材班:たしかに仕事をする上で人との繋がりはとても重要ですよね。結構、積極的に発信していこうという気持ちが強かったんでしょうか?

奥間社長:コロナ以前は人と会うために毎日出ているくらいでしたね。経営者の先輩方もよく紹介してくださって、そんな時は会わないと損すると思って何時に呼ばれても行っていました。
ただそれで睡眠不足になったりということもよくあったので、やはりそのバランスを保つことには苦労しましたね。

取材班:会社員ではない、経営者という立場になると、やはり仕事とプライベートのバランスを保つのが難しいのですね…。

奥間社長:バランスについて言うともう1つ、子育てとのバランスも大変でした。
子供が4人いるんですが、起業当初はまだ子供が小学校や中学校に通うような歳だったので、仕事と子育てのバランスを取ることもとても苦労しました。

取材班:子育てと仕事を両方されたいという気持ちもあっての独立ということでしたが、やはりそう簡単ではないということですね。
そういった苦境はどのようにして乗り越えられたんでしょうか?

奥間社長:まだ乗り越えられてはいないですが…ただ逃げてはいけないということは実感しています。見ないふりして迂回してもまた同じ壁にぶつかることになりますし、越えなければならないからこそ直面していると思って日々乗り越える努力をしています。

取材班:なるほど。乗り越える努力を続ける秘訣と言いますか、少しずつでも前に進んでいくためのポイントなどあれば教えていただけますか?

奥間社長:それもやはり人だと思いますね。人と話す中でヒントをいただいたり、逆に自分で話していて気づいたりと、人と話すうちに困難なことに対して楽観的になれる瞬間があります。

取材班:今まで人と話すことで進んできた中で、印象に残っていることなどはありますか?

奥間社長:ちょうど5月に沖縄県で女性初の商工会議所会長になったんですが、さすがにその時は緊張していたんですよ。
就任の挨拶をする日に息子を高校に送りながら緊張するという話をしていたんですが、その時に言われた一言にはハッとさせられましたね。

取材班:県初の女性会長ですか!すごいですね…!息子さんからはどのような言葉をかけられたんでしょうか?

奥間社長:「お母さん、ここで終わらないでしょ?もっと上目指さないといけないんだよ」って言われました(笑)

取材班:県初の女性会長もすごいですがお子さんもすごいですね…(笑)
でもやはりお子さんも、奥間社長がこれまで上を目指して頑張ってこられた姿を見ていたということですよね。

奥間社長:家族には本当に感謝しています。夫のフォローが無いともちろんここまでできませんでしたし、子供たちにもすごく背中を押してもらっています。
家にいないことに不満も言わずに「仕事いってらっしゃい」と言ってくれるので、その分子供からの電話は仕事中でも何でも絶対取るようにしています。

世界に一つの贈り物を届けるために一切手は抜かない

取材班:続いて御社のコンセプトやアピールポイントについても伺ってよろしいでしょうか?

奥間社長:「世界に一つの贈り物を届けてみませんか?」というコンセプトでやっています。
注文するお客様、贈りたいお相手というのは本当にその時々で違うので、そこにどれだけ寄り添ってオリジナルのものを作れるかということを大事にしています。

取材班:素敵なコンセプトですね。受注から制作まで奥間社長がされているんでしょうか?

奥間社長:お客様のお話をお聞きするところから私がやっています。
スタッフを雇って任せることもできるとは思いますが、やはりお客様とのお話の中でデザインは決まっていくんですよね。
なのでうちにテンプレートは無いですし、どんな人に贈りたいか、どんなお付き合いだったのかというお客様のお話からデザインを決めて制作しています。

取材班:それだけ記憶に残るプレゼントに携わっていきたいというお気持ちが強いということですね。

奥間社長:お客様がお相手の方にプレゼントするのは一生に一度かもしれないですし、私自身の記憶にも残るものを作りたいと思っているので、そこで手は抜きたくないですね。

沖縄市に密着した事業所にしていきたい

取材班:今後の事業展開やビジョンについて伺ってもよろしいでしょうか?

奥間社長:今後は地域に密着した、地域に寄り添えるような事業所にしていきたいと考えています。沖縄市の一番北に工房があるので、玄関口として市の物産品を置いたりして沖縄市をPRしています。

取材班:沖縄市、地域に寄り添って盛り上げていきたいということですね。市の物産品を置く以外に何か取り組まれていることはありますか?

奥間社長:酒屋の取り組みとしては、女性含めて色んな方が集えるような場所にしています。
主婦仲間たちが作ったマスクやカバンなどのハンドメイド商品を置く場所を設けたり、フリースペースを設けたりして、お酒以外のものも置くことで女性も入りやすい場所にしています。

取材班:地域に寄り添った事業所にしようと思われたのにはどういった理由があるんでしょうか?

奥間社長:子供たちが住みよい地域づくりがしたいというのはありますね。
生まれて良かったと思えるような街にすることで市内で生活したり仕事をしたりする人が増えると思いますし、それによって税収も上がってさらに住みよい街にもなると考えています。

何かしたいと思えるだけですごいこと!やりたいと思った瞬間にやった方が良い!

取材班:最後に起業したい方へのメッセージをお願いします。

奥間社長:やりたいと思った瞬間にやった方が良いと思います。お金の問題やコンセプト、事業計画みたいな難しいことは後からついてくるので、まずは行動することが大切です。
まずはやってみて、例えばお金がなければそのためにまた行動すれば良いですからね。

取材班:たしかに。何かやりたいと思ったとしても中々行動できない人が多いですもんね。

奥間社長:何かしたいと思えること自体がすごいことだとは思います。
最近はしたいことや目標がないという人たちが多いと思うので、何かしたいと思えること自体が素晴らしいです。そういう想いがある方はどんどん応援していきたいですね。

取材班:何かしたいと思えるだけでもすごいこと、ですね。奥間社長、本日は素敵なお話をありがとうございました。

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今後は沖縄市や地域まで盛り上げていきたいと語る奥間社長。

サンドブラストを通じてオリジナルの素晴らしさを提供し続けてきた奥間社長が、今後どのように沖縄市独自の素晴らしさを発信していくかに注目です。

お酒選びからデザイン、彫刻までを一手に引き受けるサンドブラスト工房しずく様の事業所情報は下記よりご確認いただけます。

事業所名 サンドブラスト工房しずく
アクセス
住所 〒904-2141
沖縄県沖縄市池原1丁目23-3
電話番号 098-938-3151
公式HP http://sandblast-shizuku.com

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