このままだと社会不適合者になると思ったことが起業のきっかけ。合同会社レジリエンスラボ・上原社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第80弾。今回は、合同会社レジリエンスラボの上原社長をご紹介します。

グループホーム運営やカウンセリング、回復プログラムの提供をはじめ、家族教室や自助グループミーティングの開催など、各種依存症に特化した支援を行っている合同会社レジリエンスラボ。

ご自身も社会の中で生きづらさを感じてきたという上原社長に、起業のきっかけから大変だった出来事、起業したい方へのメッセージまで伺ってきました。

キラキラ起業ではない!これしか道が無かったから

取材班:まずは起業したきっかけから伺ってもよろしいでしょうか?

上原社長:私の場合は、いわゆるキラキラ起業というわけではなくて、このままだと社会に弾かれる、社会不適合者になるなと思ったことがきっかけで、自分で仕事をするために起業しました。
自分自身発達障がいがあり、コンプレックスや弱みを感じることが多かったのですが、やり方を変えると、それが強みにもなることに気付いたというのもあります。

取材班:ご自身のことについて理解を深めて、起業してからも強みとして活かされているということですね。具体的には、どのようなことが強みとなっていますか?

上原社長:例えばADHD的な部分でいうと、多動が挙げられます。やろうと思ったら難しく考えすぎずにすぐ行動に移せますし、自分から色んな人に働きかけられるのも強みだと思っています。
実際はやりたいと思ったら我慢できないだけですし、早い反面ミスも多かったりしますけど(苦笑)

取材班:特性を見事にコントロールされていて素敵だと思います!起業前、会社に勤められていた時は苦労されることが多かったですか?

上原社長:コミュニケーションが上手くできず、誤解を受けてしまったりということはよくありました。
発達障がいは失敗体験や怒られる経験が多くて、鬱になってしまう方も多いのですが、自分が発達障がいだと気づけていない方もとても多いんですよ。

私も去年診断を受けて初めて知りましたし、それまでは「なんでこんなに上手くいかないんだろう」とばかり思っていました。
怒られる理由も理解できず、「自分はすごく頭が悪いんじゃないか」「自分の性格がおかしいんじゃないか」と、孤独に悩むこともありました。

取材班:発達障がいは近年取り上げられてきましたが、まだまだ理解が足りておらず悩んでいる方も多くいらっしゃいますよね。

上原社長:そうですね。発達障がいに焦点が当てられたのは本当にここ数年の話で、今の20代後半やそれ以上の方たちは、何が何だか分からないまま苦しい思いをしている方も多いと思います。

私は自分が発達障がいだと気付けたので、とてもスッキリして気持ちが楽になりました。なので、生きづらさを感じて悩んでいる方々に、同じように楽になって欲しいという想いもありますね。

起業は大変…だが、知らなかったことで踏み切れた

取材班:実際に起業されてから大変だったことはありましたか?

上原社長:何の準備もしなかったことで、いつもその場しのぎで対応しなければならなかったことでしょうか。
依存症支援についてはずっと行っていましたが、最初は起業するつもりも無く。ただ前職を辞めた時にやりたいこともないし、自分は続かないし…ということで起業した部分も大きかったんです。
いざ起業して経営する必要が出ると、自分でやらなければならないことが多くて大変な思いをしました。

取材班:やはり現場で働かれるのと経営されるのでは大きな違いがありましたか?

上原社長:私も現場が分かっていれば良いと考えていたのですが、経営するとなると全然話が違ってきますね。
好きなことしかやりたくないと思って始めたはずの起業で、好きじゃないことをしなければならないことがたくさんあって、正直何回も辞めたいと思いました。

取材班:思い描いていたものと違う部分があったということですね。準備などに関して後悔はありましたか?

上原社長:情報を集めたり前準備をすることで防げたロスはたくさんあったと思いますが、ここまで大変だということを起業前に知っていたら怖くてできなかったと思います
それに情報を集めることも大事ですが、準備したら絶対大丈夫なのかと言うとそうでもないんですよね。
良い人に巡り合えるか、良いタイミングが得られるか、そういった偶然の要素も大きいと感じています。

取材班:縁や巡り合わせは自分で準備して得られるものでは無いですもんね。

上原社長:そうなんですよ。準備したから得られるわけではなくて、例えば人間関係に関して言うと、しっかり誠実に一人一人と向き合っていれば助けてもらえると実感しています。

依存症への認知や理解をもっと広めていきたい

取材班:今後の事業展開についても伺ってよろしいでしょうか?

上原社長:依存症への一般の方々の認識や、理解を深められるような啓発活動を行っていきたいです。
依存症は当事者や家族の支援ももちろん大事なんですが限界もあるので、一般の方々の認識がとても大事なんです。

取材班:確かに、依存症への社会の目はどうしてもまだまだ厳しいところがあると思います。

上原社長:知識が無いと中々難しいことだとは思いますが、周りの人たちが早期で依存症に気付くことができれば、社会や会社にとっても損失を避けることができます。
性格ではなく病気の問題として認識することで、早期発見・早期介入が可能になるので、そういった周りの認識・支援が大事だということを伝えていきたいですね。

取材班:依存症に関する知識として、今何か伝えておきたいということはありますか?

上原社長:依存症の半分くらいは発達障がいの方だということも伝えていきたいです。
発達障がいの人は何かにハマりやすい傾向があり、同じ状況でも発達の人とそうでない人とでは発達の人の方が依存症になりやすいということが分かっています。
なので、発達障がいの方や周りの方々は、どうしても依存症になりやすい傾向があるということをしっかりと意識するようにして欲しいですね。

起業の未知感や開拓感が苦にならないかどうか

取材班:最後に起業したい方へのメッセージをお願いします。

上原社長:起業すると本当にレールが無くなって、人生が読めなくなるので、その未知感や開拓感を楽しめるか、苦にならないかということが起業するかどうかに関してすごく大きいということですね。
そうなった時に、その未知感を欲しいと思えるか、ストレスと感じるかは本当に性格だと思うので、それが苦にならずに自分で開拓することを楽しめる人は起業しても成功できるのかなと思います。

取材班:自分でやっていくことは、自由でもある反面責任も伴います。それを楽しめるかどうかがポイントですね。

上原社長:代表職というのは本当に孤独です。会社員であれば誰かに相談したり責任を取ってもらうこともできて、それが安心感に繋がりますが、代表になると自分で判断をしていかなければなりません。
実績もノウハウもない状態で経営するのはとても怖いことですが、その中でメンタルを保っていくこともとても重要ですね。

取材班:メンタルが安定しないとやはり経営にも影響しますか?

上原社長:経営にも響きますし、スタッフや利用者さんにも影響します。忙しいと、なかなか自分のメンタル面は後回しにしがちですが、とても重要なことなので、たとえ時間がなくても自分のケアはちゃんとした方が良いです。

ただ、そのためには仲間づくりがとても大事で、同じような人と繋がりを持つことで安定した状態を保つことができると思います。

取材班:仲間を作ってメンタルをしっかり保って、未知感や開拓感を楽しむことが起業のカギということですね。
上原社長、本日は勉強にもなる貴重なお話をありがとうございました。

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己のコンプレックスや弱みも、やり方次第で強みになることを伝えたいと語る上原社長。

実際にご自身の特性を強みとして起業に活かし、その可能性を体現されている姿は、とても励みになりました。

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事業所名 合同会社レジリエンスラボ
住所 〒901-2126
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