ひとりひとりに向き合うキャリア支援を。株式会社ワンスペース・玉城社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第33弾となる今回は、株式会社ONESPACEの玉城社長をご紹介します。

浦添市でキャリア教育やITサービスを行う、株式会社ONESPACE。2021年で創業7周年を迎えるそうですが、ここまでの道のりは決してスムーズではありませんでした。

穏やかな表情ながら、力強い視線で起業について語る玉城社長へ、起業エピソードを伺ってきました。

ひとりひとりにしっかり向き合うキャリア支援をしたかった

取材班:早速ですが、玉城社長が起業したきっかけを教えていただけますか?

玉城社長:大学を卒業した時、ちょうど就職難の時期だったんですよ。せっかく就いた仕事も定着せず、20代の時には職を転々としていました。20代後半になって、稼ぐためには起業するしかないと思い、起業に踏み切りました。

取材班:起業しかないと思ったんですね!

玉城社長:そうです(笑)2014年に創業して、2021年にちょうど8期目に入ったところです。
就職難だった時に、職業訓練を受けたんですよ。僕が受けたのは委託訓練というもので、パソコンや簿記など、資格を取得して就職につなげるというものでした。

そうしたら、専門学校で3か月の訓練を受けた後に「うちで働かないか?」と言われて。そのまま専門学校で働き始めました。

取材班:なるほど、一度はそのまま就職をしたと。

玉城社長:そうです。職員と訓練生の両方の立場を経験したのですが、職業訓練に事務的な感じを受けまして。
もっとひとりひとりに対して、ちゃんとした支援をするべきじゃないかと思いました。

取材班:そこで、何か事業を始めようと思ったのですね。

玉城社長:何の事業で起業するか決めかねていた時に、専門学校に呼ばれて職員として働いたことから、キャリア支援という業界に入りました。そこで、起業するには、この業界がいいなと思って。

ただ、起業するには「資金・人脈・実績」が必要なので、すぐにはできません。起業計画を立て、それを頭に入れながら次の会社で仕事をしよう、その間に「資金・人脈・実績」を積もうと考えました。

取材班:なるほど。

玉城社長:そこで就職したのが、就職支援やキャリア教育をしている会社でした。やりたい方向性と合っていたこと、自分に足りない経験を積めることからすぐ飛び込みましたね。
僕は営業の経験がなかったのですが、そこで募集していたのは営業職です。民間の企業で平社員から「資金・人脈・実績」を積もうと思い、「ここでできなかったらダメだ」という覚悟で働きましたよ。

その会社には4年間在籍し、部長まで昇格しました。僕が入社した当時の売り上げは6,000万円くらいでしたが、最後には2億を超えました。
その時は失業率が高かったので、県や自治体の失業率をカバーするための事業が多かった、という背景もあります。今は、そうした事業は減っていますが…。

取材班:4年間働いて、2億まで売り上げを伸ばしたんですね。凄いですね!

玉城社長:そこは資本金100万円の会社でしたが、大手とも勝負していましたよ。売り上げは順調に伸びていましたが、会社的にチャレンジしているところも多く、色々あって倒産してしまいました。

でも僕は起業する前準備として、「資金・人脈・実績」を意識・構築しながらその会社で働いていたので、割と起業するための心の準備はできていたんです。
また転職して一から始めるということも考えられず、起業するなら今かな、ということで、会社を立ち上げる流れになりました。

ゼロからのスタートではなくてマイナスからのスタート

取材班:起業する中で、何か大変だったことはありますか?

玉城社長:この会社は僕と前職にいた数人で立ち上げたのですが、経験やノウハウがあっても、法人としての実績がないので、なかなか仕事がもらえませんでした。

前の会社は、県の事業などもいくつか行っている途中で倒産しており、事業が止まって、色々なところに迷惑をかけているわけです。
なので、僕らはゼロからのスタートではなくてマイナスからのスタートでした。
前の会社から引き継いだ事業も多少はありましたが、それ以上に、前職の負のイメージを引き継いだんです。

取材班:マイナスからのスタートは、結構きつかったのではないでしょうか。

玉城社長:そうですね。やはり、なかなか順調にはいきませんでした。
前職で2億以上を売り上げていたので、初年度から「前の会社の4分の1は行けるだろう」と考えていましたが、実際はそう甘くなかったですね。

仕事を貰おうにも「この業界で3年以上」という条件があったり。なので、この条件がないところから少しずつ仕事をもらってくる、という時期が長く続きました。

取材班:その大変な時期を、どのように乗り越えたのでしょうか?

玉城社長:人脈ですね。実績がないため行政からの信用度も低く、なかなか仕事が取れなかった時期に、前職からお世話になっていた方々から「この事業の研修を任せたい」というお話をいただくようになり、仕事を回してもらえるようになりました。

取材班:玉城社長の人柄も大きく関係していそうですね。

社名に込めた「ひとりひとりの居場所作り」という想い

取材班:株式会社ONESPACE様のコンセプトやアピールポイントを教えてください。

玉城社長:コンセプトは会社の名前とも関係しています。「ONESPACE」という会社名にすることは、数年前に起業を考えていた時から決めていました。

キャリア支援、就職支援、キャリア教育を軸に起業しようと考えていて、「ひとりひとりの居場所作り」という意味が込められています。
例えば受講生が研修後に就職して居場所を作ったり、従業員が会社の中での役割を持って居場所を作ったり。

キャリア教育は、将来に向けての居場所の選択、きっかけづくりのワークスペースです。僕を含めたひとりひとりの居場所を作っていく、というコンセプトですね。

3つの柱で事業を支えていく

取材班:なるほど、ありがとうございます。昨今からコロナの影響を受けている企業様が多いですが、ONESPACE様はいかがでしたか?

玉城社長:県の事業として、学校のキャリア教育などを行っていましたが、去年の4、5月頃にはコロナで休講になりました。
今後はオンライン授業に切り替えようという話になり、経験が無かったので一から勉強し、ノウハウと経験を積みながら構築している状況です。そうしたノウハウや知識を、学校や間に入るコーディネーターとも共有していますよ。

コロナが収束しても、オンライン授業のニーズは伸びると思うので、システムの構築にも努めています。

取材班:今後、オンライン授業は必須になっていくのかもしれませんね。

玉城社長:他にも、「ごーやーどっとネット」というポータルサイトの運営も行っていて、こちらではイベント情報などを掲載しています。
コロナで多くのイベントが中止になったので、PV数も落ち、広告を出してもらえなくなったり色々ありますが、もともと多角経営の企業を目指していたので、他の事業からの利益でカバーできています。

前の会社が倒産しているため、ひとつの事業がダメになっても支えられるように、3つの柱を作ろうと起業当初から考えていました。
こうしたリスクヘッジが、コロナ禍を生き抜くのに役立っていますね。

企業とのコラボや新しい企画なども増やしていきたい

取材班:今後のビジョンを聞かせてください。

玉城社長:じつは、オンライン授業の需要から派生した映像収録のお話や、大手企業の会議のオンライン配信などの仕事もいただくようになりました。

コロナの影響で対面対応が難しくなっていますが、ただ「大変だ!」と言うだけではなく、それをきっかけにノウハウを積み重ねて、次の仕事に繋いでいきたいです。
色々な企業とのコラボや、新しい企画なども増やしたいですね。

それから、「ごーやーどっとネット」は月間500万PVいったこともあるので、内容をもっと充実させて、月間1000万PVまで伸ばそうと考えていますよ。

取材班:ありがとうございます。事業を前に進めるために、会社独自の制度などがありましたら教えてください。

玉城社長:従業員には「お昼は抜くな」と言っています。
忙しくてお昼を抜く日もあるかもしれませんが、「ご飯を食べるために仕事しているんだから、ご飯を食べずに仕事をしないように!」と。

あまり一般的な企業と同じようにしたくなくて、楽しく、可能性があることにはチャレンジしていきたいと思っています。それがコロナ禍でもオンラインに切り替えやすかった、フットワークの軽さにもつながっているのかもしれません。
こうした柔軟性を持ちながら、常にアンテナを張って、チャンスを形にしていく、という気持ちでやっています。

取材班:ご飯を食べるために仕事をしている。なるほど、確かにそうですね。

起業したい方へのメッセージ

取材班:最後に、起業したい方へのメッセージをお願いします。

玉城社長:僕が起業に必要だと思っているのは「資金・人脈・実績」です。会社を作るだけなら書類を法務省に出して終わりですが、起業は継続して成長していく必要があります。
起業は勢いも大切ですが、この「資金・人脈・実績」は、起業時に準備できていた方が安心ですね。

また、起業したいと思っている人の中で実際に起業するのは何%なのか、そこから3年継続できるのは何%か、5年、7年…と調べてみると良いでしょう。
沖縄は起業率も高いですが、廃業率も高い土地です。3年以上継続する会社は多くありません。
なので「資金・人脈・実績」を用意しておくと、息の長い会社になれると思います。

また、起業について相談できるメンターのような方を見つけることも大切です。つまり先に起業している方に、アドバイザーになってもらうということですね。頑張ってください。

取材班:玉城社長、お忙しい中で貴重な体験談をお話くださり、ありがとうございました。

株式会社ONESPACEの情報はこちら

今回お話を伺った株式会社ONESPACE様には、マイナスからのスタートであってもプラスに変えていく、ひたすら前向きな玉城社長がいらっしゃいました。

株式会社ONESPACE様の事業所情報や、インタビューの中に出てきた「ごーやーどっとネット」の詳細については、下記の公式HPよりご覧いただけます。

事業所名 株式会社ONESPACE
アクセス
住所 〒901−2132
沖縄県浦添市伊祖1-1-21 OFFICE TIMEビル401号室
電話番号 098-962-0224
公式HP https://www.onespace.jp/

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