可能性を広げるべく法人化。時代に合わせて柔軟に変化し続ける。株式会社ワンスマネージメント・石川社長の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第40弾。今回は、株式会社ワンスマネージメントの石川正幸社長をご紹介します。

美容室や飲食店、モデル事務所などを幅広く手掛ける株式会社ワンスマネージメント。
人が経営の要だと位置づけ、社員のモチベーションアップと、人が集まる仕組みを両立させ実現している、石川社長の挑戦エピソードを伺ってきました。

事業の可能性をさらに広げたいと思い法人化した

取材班:まず始めに、起業したきっかけからお聞かせいただけますか?

石川社長:どこから数えましょうかね…じつは「EMNI」という美容室を立ち上げてからは、2021年現在で14年目、法人化してからは3年目になります。

取材班:起業してからは結構経ってらっしゃるんですね。もともと美容業界で活躍されていたと聞きましたが、今は色々な事業を手掛けていますね。

石川社長:以前は原宿の大手美容室で働いていました。そこから独立して、最初はフリーランスで、雑誌やファッションショーに携わる仕事をアーティストとしてやってたんです。
それから36歳くらいの時に沖縄に帰ってきて、「hair make EMNI」という美容室を立ち上げたのが約14年前ですね。

取材班:法人化したきっかけは何だったのでしょうか?

石川社長:法人化した理由は大きく分けると2つありました。
一つは可能性をもっと広げたかったんですね。やっぱり法人にした方が、多くの可能性が広がっていきますから。それまで美容だけでやってきましたが、それ以上の可能性をさらに広げたいと思ったからです。

取材班:なるほど。もう一つは何でしょう?

石川社長:もう一つは雇用の問題です。美容師は個人経営がほとんどで、社会的に守られていないことも少なくないんです。
人を雇っても会社員のような安定を与えることが出来ない。昔はそれでも根性だとか言って、待遇が多少悪くても頑張れという世界ではありました。

でも時代が変わってきて、今はもう雇用の環境も守られていないと、人がついて来ないですね。
入ってきてもすぐに辞めてしまう状態が続くので、きちんと会社としてスタッフが守られている体制を作りたかったんです。

取材班:働きやすい環境を提供する、という点ですね。現状はいかがでしょうか。

石川社長:実際に離職率は下がっています。昔はサロン業界は給料が安くて、自由な時間が無い、キツい…といった労働環境が主流だったんですけど、うちではそうしたものを改善して、美容室では珍しい8時間労働の週休2日、残業無しでやっています。

それを実現していくために法人化して、雇用環境を整理しようというのが目的でした。

人材は要だが、雇用の維持が非常に大変

取材班:ありがとうございます。では、今までで一番大変だったことは何かありますか?

石川社長:サロンに関しては雇用の維持というのが一番難しかったですね。人材がすごく要になりますから。
どうしても人が商品になる業種で、育ったら辞めて他所に行ったり、独立してしまう。そういう状態がやっぱり続くんですね。
そうなるとまた一から育て上げないといけません。そうした部分が大変だったかな。

売り上げを上げるのは、自分が頑張れば結果を出すことが出来ます。
でも雇用の維持や人を育てるという部分はやっぱり難しい。お金の悩みよりそちらの悩みがけっこうキツいですね。

取材班:人材教育のために研修なども結構されたんでしょうか?

石川社長:研修というよりは、ミーティングで内部コミュニケーションをとるようにしています。
今はまだ社員が15名くらいなんですけど、なるべく1人1人と個人的に話をして現状を把握するようにしています。

取材班:それは社員の方はすごく安心しますね。

石川社長:1人1人、夢も違いますし、同じ美容でもやりたい事が違うので、それを一つ一つ叶えられるように努力していきたいと思っています。
よく「みんなの夢が会社の夢」と言ってるんですけど。

取材班:素敵な考えですね。ありがとうございます。

法人化したからこそ叶ったもう一つの夢

取材班:沖縄市では飲食店も経営なさっていますよね。

石川社長:はい。「Butcher Grill&Bar」も法人化して可能性を広げたものの一つです。
担当はうちの専務なんですが、彼は以前、大手チェーン店の幹部だったんですよ。僕とは実は同級生なんですけどね(笑)
若い頃から彼は飲食、僕は美容と道が違っていたんですけど、お酒を飲むと仕事の話になって、いつか一緒にやろうとずっと話していました。

僕が法人化している時、彼はその大手チェーンで中間管理職という立場にいて。会社に思いはあるけど、自分では何も変えられないし動かせないと悩んでいたそうです。

そこで「じゃあ一緒にやろうか」ということになって。ただ、彼が来たら飲食店をするとは決めていましたが、まだ出店する場所は決まっていませんでした。

取材班:いろいろと未定だったんですね。

石川社長:今の飲食マネージャーも、当時人気の飲食店に15年くらい勤めていて、何かと悩んでいた時期だったようです。
そんな時に、ちょうどタイミングが重なって合流したという感じで。

法人化していなかったら飲食業はやっていなかったと思いますね。まず人を雇えないですから。会社として成り立っているからこそ、優秀な人材である彼らも雇えたというわけです。

取材班:Butcher Grill&Barはいつ頃オープンされたのでしょうか?

石川社長:まだオープンして2年ですね。僕はもともと美容師になるか、料理人になるかで迷っていたので、飲食店もいつかやりたいと思っていたんです。
食べに行くのも好きですし、知り合いも多い。マネージャーも、もともとは自分が行っていたお店で働いていて出会いましたし。

取材班:法人化して広がった可能性で、夢が叶ったということですね。

コンセプトは心のバランスを大切に考えること

取材班:様々な事業を手掛ける上で、会社のコンセプトやアピールポイントがありましたら教えてください。

石川社長:飲食店も美容室もそうなんですけど、結局「人」なんですよ。
人がすごく大事で、人の中で何が大事かというと僕は心だと思っていて。それもバランスがすごく大切だと思っています。

例えば、どれだけ良い技術を持っていても、心の部分が駄目だとそれを発揮出来ないし、センスがないといくら技術があってもお客様を満足させられない。やはりバランスが重要なんですね。

それはサロンの世界でも飲食でも一緒だと思います。美味しい料理を作るのと素敵なヘアスタイルを作るのは一緒だと思っているので。

なので心の部分のバランスを大事にしていくことを、コンセプトとして考えています。

取材班:素敵なコンセプトですね。他にもモデル事務所を運営されていますが、経営の柱はこの美容と飲食とモデル事業になるのでしょうか。

石川社長:一番の柱はサロンと飲食ですね。広告を作ったり、ヘアスタイルなどで何か発信したい時にモデルは不可欠な存在なので、事務所として運営している感じです。

時代の変化に応じて柔軟に変化していきたい

取材班:今後どのように事業を展開していきたいとお考えですか?

石川社長:やりたい事はたくさんあります。今サロンが2つあるのですが、実は今、もう一つ作っているところなんです。2021年4月オープン予定なのですけど。そこはちょっとやり方を新しくしていくつもりで、今度はちょっとコンサル業のようなことを考えています。

今までは、自分で自分のサロンを運営してきたという状態ですが、今度は出資しているところが別で、でも運営やスタッフはうちの社員というスタイルです。
パートナーシッププロジェクトのような取り組みですね。

取材班:何だか凄そうですね!また様々な事業を拡大していく予定なのですね。

石川社長:そうですね。ただ今はこういう時期なので、飲食だとフードトラックやテイクアウト、あとは真空パックしてネットで広げるなどのアイデア出しを行っています。
後は、チャンスを待つのではなく、こちらから何かチャレンジしたいと考えていますね。これからは新しい時代だと思うので、美容の中でも何か出来ないかなと常に考えています。

取材班:少し内容を教えてもらうことは出来ますか?

石川社長:例えば、今はまだ介護事業用ではあるのですが、美容室仕様に改造された車がありまして。そういう事業転換も常にやって行きたいと考えています。

きっと、今が色々試せるチャンスだと思っていて、逆に今変えられないとこのままずっと変われないと思っています。
なので柔軟に変化していきたいですね。

取材班:面白そうですね!

石川社長:それから、まだ夢の話なんですが不動産もやりたいと思っていて。これはすでに計画の中に入れています。

うちの会社で何かやろうとした時に、やる、やらないを決めるポイントがあります。
やれる人がいるか、やりたい人がいるか、そして信頼できる力のある人がいるかという3つのポイントです。
3つ揃えば「じゃあ、やろうか」というスタンスなんです。

独立にはリスクが付き物ですし、それに独立すると会社側にも負担になりますし。
それよりは、会社に守られながら、自分がやりたい事をやった方がいいんじゃないかと思います。

そうすることで最初に話した離職率にも全部繋がっていくんですね。このやり方だと、実質独立しているような感じじゃないですか。周りから見ても彼らの店なんですよね。

本人たちも店の代表という気分でモチベーションを高く持ってもらえますし、しかも辞めることもなくなります。そういう状態を維持できるようになるんです。

モチベーションを高める工夫

取材班:石川社長がスタッフを想って会社を経営している様子がとても伝わってきますね。何か、独自の取り組みなどがあれば教えてください。

石川社長:今は美容がメインなのですが、うちに社員として集まってきている子は、ヘアメイクが好きだったり、ウエディングが好きだったり、もともとモチベーションが高いんですよ。
なので、美容室という箱の中だけでなく、外に向けて発信してもらえるように環境づくりをしています。

取材班:例えば、どのような環境を提供していますか?

石川社長:ワンスコレクションというショーを発表したり、社員達の「沖縄からクリエイションを発信したい」という想いをカタチにした「ワンスマガジン」を作ったり。
これは今クラウドファンディングでやっているのですが、こうした取り組みは間違いなくうちでしか出来ないことなので、全面的に応援しています。

皆モチベーションが凄く高いですし、活性化に繋がっていると思っていますね。

取材班:己の成長に繋がる、素晴らしい取り組みですね!

起業したい方へのメッセージ

取材班:最後に起業したい方へのメッセージをお願いします。

石川社長:起業するからには覚悟が必要だと考えています。中途半端にやらないほうがいい。ただお金のためだけとかになると、最初の想いが薄くなる気がします。
どうして起業したいのかを掘り下げて考えて、起業した方が良いと思いますね。

起業するということはその会社のトップになることを意味するので、それなりの覚悟も必要です。本当に自分に向いているのかも考えた方が良いですね。

ただ、今の世の中どうなるか分からりません。うじうじ考えすぎていても始まらないですし、覚悟を決めてやってみるのもいいです。
やってみないと分からない事ってたくさんありますからね。

あとは、人との繋がりを大切にしましょう。

取材班:石川社長、素敵なお話をありがとうございました。

株式会社ワンスマネージメントの情報はこちら

今回ご紹介した株式会社ワンスマネージメント様には、スタッフのことを親身に考え、会社を前進させていく石川社長がいらっしゃいました。

経営の要である社員のモチベーション維持を図り、同時に人の集まる仕組みを作り上げてしまう石川社長の経営センスを垣間見られたインタビューでした。

そんな石川社長が率いる株式会社ワンスマネージメント様の事業所情報は、下記よりご確認いただけます。

事業所名 株式会社ワンスマネージメント
アクセス
住所 〒900-0006
沖縄県那覇市おもろまち4丁目19番1号 ルカフおもろまち201
電話番号 098-894-2251
公式HP https://onesmg.co.jp/

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