「自分にも何か出来る事は無いか?」との想いが起業するきっかけに。合同会社One Step Up・比嘉代表の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第17弾。今回は宜野湾市にある合同会社One Step Upの比嘉代表をご紹介いたします。
合同会社One Step Upでは、「児童発達支援」「放課後等デイサービス」の障がい児福祉サービス事業を行っています。
もともとは違う業界に携わっていたという比嘉代表が、異業種にチャレンジしたエピソードを伺いました。
目次
起業のきっかけはボランティア
取材班:起業されたきっかけを教えてください。
比嘉代表:実は以前より、仕事の傍らボランティア活動も行っていて、その内容が障がい福祉サービスでした。
ボランティア活動を続けていく中で、「今すぐにサポートが必要な人たちがこんなにいるんだ!」と、衝撃を受けましたね。「私にも何か出来る事が無いか?」そう思ったのが、合同会社One Step Upを立ち上げたきっかけです。
取材班:ボランティアが起業のきっかけだったんですね。
比嘉代表:はい。起業前は営業マンとしてモノやサービスをお客様に案内していたんですが、そのお客様というのは経済的に自立している方がほとんどです。なので、今すぐに私と契約をしなくても今の生活に影響はほとんどありません。
でも障がい福祉のサービスで携わった利用者の方々は、今すぐに支援を必要としていたんです。そうした中で、だんだんと“福祉業界に飛び込みたい!”という気持ちが強くなってきたんですよ。
異業種から挑戦は、悪戦苦闘と試行錯誤の日々
取材班:営業職から福祉の業界に飛び込むとなると、苦労も多かったのではないでしょうか。
比嘉代表:畑違いの業種から福祉の業界に足を踏み入れる事になり、これまで見ていた景色はガラッと変わりました。
職員はみんな国家資格や実務経験を持った専門家なんですが、その方々の考え方を尊重しながらのマネジメントは凄く難しかったですね。
まあ、それは今もとても大変だと思うところではありますけど、私と職員の目指すものは“利用者のために”と、同じですから。
取材班:なるほど。目指す先は同じですが、時にはスムーズにいかなかった事もあるのではないでしょうか。
比嘉代表:専門職の人達ってかなり多忙なんです。そんな状況でも業務の問題点等を深掘りしていくのですが、時に視野が狭まってしまう事があるんです。
そうした時には、私の視点から見た考えや、“利用者の家族”という視点から見た時の考えを伝えたり。
その業界にいないからこそ気付けることってあると思うんです。私のように異業種から来た人が覚える違和感というか。
スムーズにいかない事もたくさんありますし、壁を乗り越えたりぶつかったりしていますが、目指している方向に対して日々コミュニケーションを取るというのが良い方法かなと感じています。
取材班:ありがとうございます。独自の取り組みや制度、福利厚生などがあれば教えてください。
比嘉代表:ちょうど制度作りも進めているところなんですよ。事業のアイデアを何個以上出したらインセンティブ、といった取り組みなど。
職員が事業計画書を作って、私がそれを承認して事業が動き出したら〇万円インセンティブ!とか。色々試行錯誤している最中です。
これからのヴィジョンについて
取材班:自分の考えた事業が実現するって考えるとワクワクしますね!これからのヴィジョンをお聞かせください。
比嘉代表:今、事業所を3つ運営している中で足りない部分も見えてきました。利用する子供たちにとって何が一番必要なのか。そう考えながら、施設の環境をもっと整備していきたいです。
社会全体としては、障がいを持っている人とそうでない人が尊重し合い共存できる社会を実現しなければいけないと考えています。その為に私達に出来る事は、事業の柱として取り組んでいる「職場体験」などを通じて、発達障がいと言われる子たちでもこれだけ凄い事ができるんだよ!と知って欲しい。
相互理解が出来る機会を多く作っていきたいですね。
起業したい方へのメッセージ
取材班:最後に起業したいと考えている方へメッセージを頂けますか。
比嘉代表:起業すると考えた時、きっと頭の中で“ああしよう、こうしよう”と考えると思います。やりたい気持ちに不安な気持ちと色々な感情が巡っていくんですが、戦略や方向性が決まったら覚悟を決めましょう。そして、自分を応援してくれる人と関わりを持つようにすると良いと思います。
大衆って無責任なんですよ。“危ない”とか、“やめといた方がいい”とか言うんですよね。みんな起業した経験ないはずなのに(笑)
経験則なのですが、机の上であれこれ考えても実際に行動に移したら、案外そういう“危ない”事って起きないんです。行動していく中で課題が生まれたら対応力を身につけ乗り越える。それを繰り返して実践できる行動力が必要だと思います。
なので、不安になったら自分の事を応援してくれるポジティブな人と話して元気を貰い、行動すると良いと思います。
取材班:比嘉代表、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
合同会社One Step Upの情報はこちら
今回ご紹介した合同会社One Step Up様には、福祉サービスの利用者の事をひたむきに考える、情熱的な比嘉代表がいらっしゃいました。
2016年の開業から、4年で事業所の数も3つまで増やしたのも利用者の子供たちの事を考えての事だそう。
そんな素敵な会社、合同会社One Step Up様の事業所情報は下記よりご確認頂けます。
事業所名 | 合同会社One Step Up |
アクセス | |
住所 | 〒901-2212 沖縄県宜野湾市長田4-1-20リラーシェ長田101 |
電話番号 | 098-943-6705 |
HP | http://kp-ginowan.com/ |
取材についてのお問い合わせ
沖縄で活躍する社長取材については、下記または右側のチャットよりお問い合わせください。担当者が折り返しご連絡いたします。取材費用、掲載費用は無料です!