「同じ志をもった仲間を求め、沖縄からインパクトを」合同会社miimuN・中村代表の起業エピソード

「沖縄の経営者特集!」第54弾。今回は、「実現したい」ことを整理&可視化するというユニークな会社、合同会社miimuNの中村代表をご紹介します。

「沖縄からインパクトを」を理念に掲げる合同会社miimuN。
沖縄では今まで市場が少なかった「企画」に特化しており、「やりたいことを整理してほしい」「アイディアを実現できるようにしてほしい」といったご要望に応えています。

経営者がなかなかカタチに出来ずにいる熱い想いを、人を動かす言葉へ具現化してしまう中村代表の、起業における戦略的思考をお聞きしてきました。

同じ志を持つ仲間を集め、熱い想いをカタチにするお手伝いを

取材班:まず「ミームン」を立ち上げたきっかけは何だったのでしょう?

中村代表:私は「沖縄からインパクトを」というのを理念に掲げているのですが、沖縄でインパクトを起こしたいと思った時、一人では出来なくて…。
志が同じ仲間と出会いたいと思ったのが、起業のきっかけです。

取材班:仲間との出会いを求めて起業するとは、発想が面白いですね。

中村代表:それから今は「企画」を仕事にしているのですが、沖縄で企画だけに特化している会社はあまりないんです。企画の仕事は広告代理店さんや、大きな会社さんの中の企画部という部署で受け持っているケースがほとんどです。

そのくらい、企画だけで食べていくのは難しいと言われているのですけど、私はそこを突破して、企画だけで会社をやっていきたいと思ったんです。

取材班:例えば、どのような企画を考えていらっしゃるのでしょうか?

中村代表:そうですね、1番多いのが、県や市町村といった色々な⾏政が出している公募案件ですね。
公開で募集されている案件に、エントリーする企業と組んで企画書を作ったりしています。

他には、民間の会社様の営業資料作成など。なかなか自社で分析して作るのは厳しいので、社長さんの「本当はこう言いたいけれど、うまく落とし込みができない」というモヤモヤを言語化したり。
そうしたことも、まとめて私は「企画」と呼んでいます。

取材班:ホームページにも載っていた企画書は、日常的に作られているのでしょうか?

中村代表:企画書は月100枚くらいは作っていると思います。

取材班:凄いですね…!市や県からの公募に対して、企業さんのお手伝いをしようと思ったのは、何かきっかけがあったのですか?

中村代表:私はもともと広告代理店に勤めていたんですが、その時に「しまくとぅば広報事業」、つまり沖縄の方言をもっと広めようという事業の公募があったんです。
その企画コンペに応募にしたものの、2年連続で落ちてしまって。

誰よりもしまくとぅば、沖縄の方言に思い入れがあって、誰よりも本当のプロのチームを揃えて、すごい熱量込めて企画したのですが落ちてしまったんですよ。
その時に、いくら想いがあっても叶わないということを身をもって体験したんです。

当時は、何でこんな一生懸命やっているのに伝わらないの?という感じだったのですが…。あらためて、実現するために何が必要だったんだろうと考えると、客観的に自分の意見を伝えるスキルや、企画の趣旨を明確に企画書に落とし込む能力、プレゼン能力が足りなかったと気づいたんです。

そこからですね。自分に足りなかったものをどんどん極めていきました。
今はその学びを活かして、同じように熱い想いを持ってる人の、その想いを形にするお手伝いがしたいです。

取材班:ご自身の体験から現在の「企画」というお仕事につながるんですね。

中村代表:そうなんです。「熱い人達と繋がりたい」と考えています。
熱い想いを持っていて、でも自分では実現できなくてどうしようともがいていたり、チャレンジしている方に寄り添って、一緒にその企画を作り上げていく。

その企画を、食べられない「絵に描いた餅」ではなく、ちゃんと食べられる、実現する企画にするために関わりたいと思っています。
企画という仕事だったら、熱い人たちに出会えそうじゃないですか?

取材班:そういうストーリーがあるのですね。いろんな苦労や努力がたくさんあったと思いますが、実際にお話を聞くと素敵な思いが伝わってきて、企画に特化されている理由も納得できました。

中村代表:企画ってそのまま漢字のとおりで「企てて画策する」事だと思います。
願う未来を企て画策して実現していく、それ全てが企画であって、別に企画書を作ったりすることや、プレゼンスキルを磨くことだけが企画じゃないって思っているんですよ。

私は結構広い範囲のことを企画と呼んでいて、社長さんの考えを言語化することも、私の中では社長さんの描きたい未来を実現するという意味において、企画に入ると考えています。

取材班:ありがとうございます。

企画という市場がないからこその苦労

取材班:2021年現在、起業されてからは何年目なのでしょうか?

中村代表:まだ1年半くらいですね。私ともう一人の基本2人体制ですが、あとは協力してくれる人が外部に何人かいて、案件によってその方達にお願いしています。

取材班:起業してから一番大変だったことがありましたら、教えてください。

中村代表:やっぱり企画という市場がなかったということですね。企画って突き詰めてやる時間が多いので、やはり疲弊してしまうこともあります。
それから、これは沖縄あるあるなんですけどソフト面ですね。
目に見えないものに対する価値づけ、値段づけが本当に低いところで、人も会社も潰れがちな仕事と言われていました。

取材班:市場がないからこそ、低く見られる部分も多いと。

中村代表:そうですね。やはり料金を提示して一番最初に言われることは「うわ、高!」です(苦笑)
もちろん、それでも発注して頂けるように頑張りますし、それに見合うものを提供しています。ただ初めましての段階で色々話して見積もりを出すと、びっくりされることが多かったのは結構きつかったですね。

1度も営業をしてこなかった理由

中村代表:実は起業してから営業は1回もしたことないんですよ。

取材班:え!?そうなんですか?(驚)

中村代表:分かりやすく実物があったり、目に見えるものが出来上がったりするなら、お金も出しやすいと思いますが…。企画は企画書のみ、ただの紙なんですよね。

例えば、紙に20万円、30万円払えますか?と聞かれると、やっぱり払えないという方が多いと思います。
でも、うちはその企画書を売っているのではなくて、企画の考え方や競合分析、いろいろなものを含めて価値あるものにしています。

最初は、見積金額以上の仕事をしているという事を、どんなに言っても伝わらないですから…。紹介してくださる方に保証して頂くか、実際に1回お仕事をさせてもらうという事しかないんですね。
そうしたこともあって、うちは起業してから営業は1回もしていません。

取材班:中村代表の人柄や、過去の経験が次の依頼に繋がっているのですね。

中村代表:そうだと嬉しいです。営業をしない代わりに、基本は⼝コミとリピートで成り⽴っています。
一度仕事をさせて頂くと、「こんなに自分が言いたいことを理解して、こんな風に短時間でまとめてくれるんだ!」「社内でしか出来ないと思っていたけど、外部にお願いしてこのクオリティで仕上げてくれるなら安い!」「こういうことやってくれる子がいるよ」といった具合に、どんどん広めて頂いて。
そうした口コミで今は結構お仕事を頂いています。

取材班:良い流れが出来ているんですね。最初の頃は、どのように依頼を集めていたのでしょうか?

中村代表:実は、前職でも1~2年同じような仕事をしていたんです。そこはコンサルティング会社で、当時の社長が私の企画の師匠でもあるのですけど。
「企画について教えるから、それが事業化できたらお客さんごと持って独立してね」と最初から言われていて。
なので、完全なゼロで独立したわけではなく、当時のお客様から膨らませていった感じです。

あとは、新規のお客様の9割程はfacebookからですね。先ほど、営業は1度もしたことがないと言いましたが、いきなり「企画の仕事を手伝わせてください」と言うと、そこからの返信率はかなり少ないと思いますし、それをやってしまうと単価を叩かれると思うんです。

そこで、信頼する人から「この子本当に良いから一回やってみてよ」と言ってもらえると、ちょっと高いなと思っても値段を叩かれることもありません。
1度お仕事をさせていただくとリピートに繋がりますので、基本「お願いしない」というスタイルをとっています。

取材班:それは一番強いですね。紹介で繋げて頂ければ信頼もありますし。その信頼を得るには多分すごい努力があると思います。

全力を込めることで感動してもらいたい

取材班:先ほど、市場がなかったことが大変だったと仰っていましたが、それを乗り越えてきた考え方や、やってきたことをお話しいただけますか?

中村代表:市場がないのはマイナス面で見たらそうですけど、プラスに見ると競合が少ないブルーオーシャンだと思いました。

一つ一つ、お客様を感動させるという事を本当に徹底してやろうと思っていて、例えば打ち合わせ一つでも、この企業さんは何やってるのだろう?打ち合わせの場だとどんな話が出るのだろう?と考えています。

その時、私はどう答えようか事前にまとめて、練習したり。初めて会う方はfacebookも確認して、どんなことが好きでどういう経歴を持っていて、何に興味関心があるんだろうと考えます。
打ち合わせ一つにしても、下準備を丁寧に行って、そこに全力を込めることで感動してもらうようにしました。すると、嬉しい言葉を沢山いただけたんですね。それってやっぱり値段以上の感動に繋がっていくと思います。
そうした小さなことを積み重ねていくことで、ライバルのいない市場になっていました。

取材班:企画を考える際、資料を集めるだけでも結構大変そうですね。

中村代表:企画って、やろうと思えば誰でも出来ますけど、だからこそ誰も専門的に学んだことがない分野なんです。
例えばそのページネーションだったり、どういう流れで組み立てようか、何色を基調にしたデザインにするのか、誰に見せたいからどうするのか、文字の大きさは?レイアウトは?など、そういうテクニック的なところを教える学校もありません。

アートの組み立てや商業デザインに関しては習えますが、企画書の書き方はセミナーや本を読むといった事でしか身につかないと思います。

そうした、まだ手が付けられていないジャンルだからこその楽しさはありますね。

沖縄からインパクト

取材班:ミームン様のコンセプトやアピールポイントについて教えて頂けますか?

中村代表:経営理念自体は「沖縄からインパクト」ですが、私たちの会社のロゴを見ていただくと分かる通り、点と点を結ぶデザインになっています。
社名の「ミームン」は「新しいもの」いう意味の沖縄の言葉で、人やアイデアが点と点だった場合、それが繋がって新しいものが生まれる。
そんな拠点でありたいという願いを込めて名づけました。

取材班:これもまた深いですね。

中村代表:企画ってすごく便利な言葉で、なりたい未来があって、やりたいことがあれば、そのために企てて画策すること全てが企画だと思います。
なので何をやっても企画の範囲内と言える、特殊な言葉なんです。

あえて目立つように「企画に特化します」と言っていますが、じつは企画に固執しているわけでもなく、企画はただ熱い人たちと出会う手段でしかないので、いつでもシフトチェンジしていいなとは思っていますね。

取材班:なるほど。何か、今後のビジョンが決まっていましたらお聞かせいただけますか?

中村代表:本当に広い意味で企画ができるようになりたいと思っています。
沖縄の未来のために、沖縄の子供たちのために、今後の経済の振興のためにこんなことをやったら面白いかも!という企画を、県や市町村と一緒に考えたいですね。

取材班:未来を作る企画。素敵ですね!

起業したい方へのメッセージ

取材班:これから起業したい方達に何かメッセージをお願い致します!

中村代表:沖縄はすごく恵まれた土地だと思っています。ビジネスではやはり人・情報・最先端のものが集まる東京が一番ですが、その次くらいに来るのは沖縄じゃないかと私は思っているんです。
沖縄には色んな人が東京や海外から来てくれますし、地方だとありえないような出会いもあります。

お金も、意外と行政からの支援が多くて、行動を起こすことにおいてあまり叩かれないと言いますか、面白がってくれる人が多いような気がしますね。「え、困ってるの?誰か紹介してあげようか」という感じで(笑)
恵まれた土地で起業できるのは、私はすごく良いことだなって思います。

頑張る若者を応援したいみたいな風潮がすごくあって、沖縄という土地で起業するなら、東京ほど厳しくもなく出来るのかなと思います。⼀緒に頑張りましょう!

取材班:中村代表、とても興味深いお話をありがとうございました。

合同会社miimuNの情報はこちら

今回ご紹介した合同会社miimuN様には、カタチのない「企画」という商品を売るために、新しい市場に恐れること無く飛び込んでいった中村代表がいらっしゃいました。

繊細な心遣いと大胆な戦略的思考が垣間見られたインタビューだったと、印象に残っています。
そんな中村代表が率いる合同会社miimuN様の事業所情報は、下記よりご確認ください。

事業所名 合同会社miimuN
アクセス
住所 〒900-0006
沖縄県那覇市おもろまち2-5-37 パルマ1(4-E)
お問い合わせ rino@miimun.jp
公式HP https://peraichi.com/landing_pages/view/55ye4/

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